「ウェイ・アウト・ウエスト/ソニー・ロリンズ」 [音楽(ジャズ)]
今年、西日本は例年より早めに梅雨が明けて、それからずっと連日、猛暑が続いています。もう一ヶ月ほどになるのではないでしょうか。蝉時雨も初めの頃はジーッと単調なものでしたが、最近はジュワジュワと波打つように厚みを増しています。
午後1時過ぎ、部屋は32度5分、窓の外は露出オーバー気味に桜の木の葉が白く照り返っています。 こういう日は、四の五の言わずにジャズですね。
今日のお気に入りは
ソニー・ロリンズと言うとまず思い浮かぶのが「サキソフォン・コロッサス」ですが、私は「ウェイ・アウト・ウエスト」から入りました。いちばんの原因は当時のレコードの値段でした。
「ウェイ・アウト・ウエスト」は名盤にもかかわらず、コンテンポラリー・ジャズ1500シリーズに入っていたので1500円でしたが、名盤中の名盤「サキソフォン・コロッサス」は2500円前後していたと思います。
結局、あとから「サキソフォン・コロッサス」も買うことになるのですが、それからも「ケリー・ブルー/ウイントン・ケリー」「ショウボート/ケニー・ドーハム」などとともに、よくターンテーブルに乗せて聞いてきたレコードです。
ロリンズの演奏は自由闊達、のびのびとしています。レイ・ブラウン(b)、シェリー・マン(ds)とのピアノレス・ワンホーンの構成は新鮮で、ロリンズのアドリブの魅力が十分すぎるほど十分に出ていると思います。
何でもありのYouTubeですが、同じ演奏は見つけられませんでした。これは二年後1959年の演奏、同じくピアノレスのワンホーンのトリオですが、メンバーは違うようです。
YouTubeの演奏は多分ベースがHENRY GRIMES、ドラムがPETE LA ROCAですね。Disk UnionからCDもアナログも出てました。ロリンズはサキコロよりもPresrigeの『中国行きのスローボート』が入っているアルバムやBlue Noteの作品の方が好きですね。
by tempo (2008-08-10 21:57)
tempoさん
YouTubeの演奏のメンバーはおっしゃるとおりだと思います。
「サキソフォン・コロッサス」は夜の青さを基調にしたあのジャケットがあまりに有名なのかもしれませんね。
ソニー・ロリンズはアナログ、CDともに私としては比較的持っているプレーヤーなんですが、抑えておきたいアルバムの枚数が多いジャズメンの一人ですね。
by 空兵ーS (2008-08-10 22:09)
このジャケット、すごい場所で撮影してますねぇ。まさに西部ですねぇ。これもハード・バップなんでしょうか?すいません、ジャズ素人な質問で...
と思ってwikiってみたら、ロリンズさんNY生まれなんですね。そして面白い経歴。「1950年代末には人気の絶頂にあったが、自分の演奏を見つめ直すため、突如引退。最初は近所の公園で練習に励んだが、苦情が来たため、練習場所をウィリアムズバーグ橋に移した」って部分、あの橋の付近で練習してたのかぁ〜って(笑)そしてその後またすごいキャリアなんですねぇ。他にも禅やヨガに精通してるとか、へぇ〜っと思うことwikiに書いてあって。また空兵さんのところから勉強させていただきました。ありがとぉございます♪長々と失礼しました。
by FUCKINTOSH66 (2008-08-12 04:22)
FUCKINTOSH66さん
こんばんは
録音年代的にはハードパップの頃なんでしょうが、いわゆるハードパップの範疇からはずれているような演奏ですね。熱いと言うより心地よいと言った感じの演奏です。
ロリンズは何度もジャズシーンから姿を隠しているらしいですね。豪放で自由ななかに、繊細さも持ち合わせた方みたいです。ほとんど伝説化されたジャズジャイアンツの中で、数少ない現存するミュージシャンの一人ですね。
by 空兵ーS (2008-08-13 21:07)