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私のオーディオ遍歴(その他) [オーディオ]

 部屋に入ると電気をつけるよりも、パソコンにスイッチを入れるよりもまず、オーディオのスイッチを入れるのが私の日課です。

 今は単に集中スイッチと化したSONYのプログラムタイマーPT-D3の緑色のボタンを押すと、パイロットランプが付いてほんの少しタイムラグのあと、YAMAHAのアンプに繋がったipodi-AUDIOからセレッションのスピーカーを通して音楽が流れます。それから机の上を片づけたり、ぼんやり椅子に腰掛けたり、パソコンに向かったり・・・今もipodから流れる音楽を聞きながらパソコンに向かっています。

 じっくり音楽が聞きたくなったら、少し早めに真空管アンプのスイッチを入れておきます。最低30分はアイドリングした方が、音がよいような気がします。

 そうでないほとんどの時は、ipodやi-AUDIOから流れる音で部屋は満たされています。ときどき音量を調節する以外、あとは何も気にする必要がありません。私にとっては理想の状態です。

P1300303.JPG

 若い頃からこういう状態が理想でしたが、当時かけ流すと言えばラジオくらいでした。しかしFMはお喋りがありましたし、つねに好みの音楽を流してくれるとは限りません。

 当時オートチェンジャーという物々しいレコードプレーヤーがありました。長いスピンドルからレコードが滑り落ちてきて、片面ずつ順番に演奏していくと言う物で、いかにもレコードが傷つきそうな代物でした。音質的にもオーディオファンには異端視されていたような気がします。値段も高かったと思います。

 私が最初にロングプレーヤーに手を出したのは、オーディオ熱が冷め始めていた30才のころだったと思います。DENONDR-L2オートリバース式のカセットデッキでした。カセットをひっくり返さなくてもC90テープで一時間半音楽を聞き続けられました。ほかにもC120のテープがあり2時間聞けたのですが、音質的にも耐久性でもオーディオテープとしては信頼性が低かった気がします。

 次に私が手を出したのが、パイオニアの100連奏CDプレーヤーPD-F100でした。オーディオ熱もすっかり冷め切った40才代のころでした。この製品を見たときは、とうとう理想としていた機器が出たと思いましたね。動作も静かでCDを傷つける心配もなさそうでした。音質もまぁまぁよかった気がします。100枚のCDが収納できしかも連続で演奏してくれます。しかし、聞きすぎたのか2年ほどでピックアップが故障してしまいました。

 普通故障すると、電気屋さんに機器を持っていくだけでよいのですが、この場合、100枚のCDをいちいち取り出してCDケースに収め直さないといけません。これが案外面倒で、さすがに2度目の修理の時、修理代がかかることもあってやめてしまいました。いまは物置に放置されたままです。

 PD-F100が故障してからハードディスクオーディオに辿り着くまでの間に、衛生放送のミュージックバードを聞いていた時期もありました。ジャズやクラシック、歌謡曲などジャンルごとに専用チャンネルがあって朝から晩まで流してくれます。有線放送と似た感じなのでしょうが、工事が要りません。アンテナで衛星からの電波を受信しチューナーで選択します。音質もよくて初めは気に入っていたのですが、アンテナの調整がシビアすぎて、結局これも2年ほどでやめてしまいました。

 「オーディオ遍歴」というには私の場合、少したいそうですね。オーディオをかじったのは20代、その後は音質探求の方向には深化せず、長い間立ち止まったり、横道にそれたり・・・とてもオーディオ道の足元には及びません。


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イチロ

いやいや、音楽を楽しんで聴ければそれも
オーディオ遍歴になるのではないでしょうか。
自分もいまはiPodで聴く時間がほとんどになってきました。。。
by イチロ (2008-11-08 20:40) 

空兵ーS

イチロさん
オーディオ遍歴と言っても、時代の違いなどもあって
人それぞれなんでしょうね。
ただネットで他の人のブログなどを見ると
皆さん凄いなと、改めて感心します。
by 空兵ーS (2008-11-08 22:16) 

プリウス

今晩はプリウスです。
20数年ぶりにオーディオを再開して一番感じているのは、以前は良い音のレコードを選んで繰り返し聞いていた様です。
再開後空兵さんのブログで好きな音楽を楽しむためにオーディオがある事に気が付きました。(今ジャズばかり)
そしてyayoishibainuさんのブログでオーディオの楽しみ方も人それぞれと言う事を感じました。
空兵さんのオーディオブログも全ページ読ませて頂きましたが、立派な「オーディオ道」だと思います。
私のオーディオ遍歴は学生時代にアルバイトに精を出しすべてオーディオ機器やレコード代へ消えましたが、その時の機器達が今の疲れた自分を一生懸命癒してくれています。
「今」楽しく音楽を聴ければ立派な「オーディオ道」ではないでしょうか・


by プリウス (2008-11-08 23:21) 

mwainfo

オーディオ道、がんばって生きてきた証ですか。素晴らしい!
by mwainfo (2008-11-09 11:00) 

FUCKINTOSH66

こういった趣味の枠を超えた自分の好きな分野の追求というか、理想の環境の追求、オーディオ遍歴、オーディオ道、とっても素敵だと思います♪

たまたま今日、いろんな人が集まる場所に行って、趣味は?ライフワークは?仕事以外でなにか凝ってることは?みたいな質問が飛び交ってて、そーいやぁ自分にそーゆうのってないかも?って気が付いたとこで(笑)羨ましいですぅ〜&カッコいぃ〜!
by FUCKINTOSH66 (2008-11-10 11:45) 

空兵ーS

プリウスさん
どこかでお見かけしたお名前だと思っていました。
yayoishibainuさんのところでしたね。
私などは受動一点張りですが、yayoishibainuさんのように自分からかかわっていくオーディオの楽しみ方もあるんですね。
オーディオも音楽も、自分が生きていく傍らにずっと寄り添っていてくれる存在なんですね。
そして、確かに、今、楽しく音楽が聴けると言うことが一番大事なのではないかと思いますね。
by 空兵ーS (2008-11-10 20:15) 

空兵ーS

mwainfoさん
私が頑張って生きてきたと言うと、もっとまともに頑張って生きてこられたおおかたの方々に対して、失礼になる気がしています。
ただ、音楽は耳を傾けるものには平等に聞こえてくるもののようです。
by 空兵ーS (2008-11-10 20:27) 

空兵ーS

FUCKINTOSH66さん
私などは逆で、どうしてもおあしを稼いでいる仕事には、真剣になれないで来てしまいました。それで生活費をいただいているのに、とてもプロとは言えない仕事ぶりでしたね。
そして生き甲斐はそれ以外のところに求めがちでした。しかしすべてそれで割り切りきれないこともあって、けっこう分裂してましたね。
by 空兵ーS (2008-11-10 20:33) 

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