レコードクリーナー [オーディオ]
先週までとうってかわって、今週は暖かい好天が続いています。暖かすぎてさすがに昨日、今日は夏日、日射しの下にいると暑いほどです。ただ、湿度は低く気持ちの良い風があります。
車や自転車で走っていると、山の途中や、町並みの奥のあちこちでピンク色のふんわりとした塊が浮かび上がっています。今の時期になるといつも、ああこんなにたくさんサクラがあったんだと思わせられる光景です。
その満開の桜も、今日あたりから軽く吹きすぎる風に白い花びらをさらさらと散らせはじめました。満開の桜の下を歩くのも豪勢ですが、桜吹雪の中、いっぱいに花びらが散り敷いた上を歩くのもまた豪華な感じがするものですね。
今日はオーディオと言ってもごく身近なレコードクリーナーの話です。以前にレコードクリーニング液のバランスウォッシャーの話をしましたが、今回は日常使うクリーナーの話です。
ずっと気になっていたのですが、若い頃に愛用していたレコードクリーナーが見あたりません。私自身が持っていた分は、たぶん古くなって廃棄してしまったと思うのですが、同じ物を買おうとしても、見つかりませんし製品名もはっきり思い出せません。
当時、そのクリーナーはジャズ喫茶などでよく使われていて、いわゆる音楽通と言うかレコード通の人たちの間では定番になっていた商品だったと思います。
私も初めはナガオカやオーディオテクニカの表面がベルベットのクリーナーとスプレーなどを併用していましたが、スプレーは良くないと言うことでしたし、いろいろ不満もあって、いつかこのクリーナーに憧れて使用するようになりました。確か、友人のsatoやhataさんも同じものを使っていたと思います。
形は円筒形でした。直径2センチくらい、長さ10センチくらいでしたでしょうか。表面が臙脂色のベルベットになっていて、芯はスポンジで出来ていました。このスポンジに水を含ませて、ベルベットを湿らせレコードの表面の埃を拭き取るのです。
ふだんは乾燥を防ぐために透明なプラスチックケースに入れて保管していました。外国製だったのか値段もクリーナーにしては高かったような気がします。
先日ネットをうろついていて、このクリーナーがワッツのディスクプリーナーという名前だと言うことに行き当たりました。しかし、クリーナーで検索してみても商品名で検索してみても、該当する物はおろか、似たものも見つかりません。もちろん写真も見つけられませんでした。
ターンテーブルの上にレコードを乗せ、水で湿らせたディスクプリーナーの両端を親指と中指で挟んで、おもむろにレコードの表面を拭き上げる。そしてスタイラスクリーナーで針先を清掃してから、ゆっくりとターンテーブルのレコードに針をおろす。当時、誰も見ていないのに、この儀式じみた動作になんとも言えぬ快感を感じたものです。
今は、オーディオテクニカのAT-6018というクリーナーを使っています。デザインはワッツのディスクプリーナーに比べると、少しありきたりですが専用液を本体に含んで、ベルベットを湿らせてからレコードの表面を拭う方式は同じです。
Sonny Clark Quintet - Blue Minor
1950年代、ハードバップを聞くとジャズ喫茶にいた時の雰囲気に包まれて懐かしく、故郷に帰ったような安堵と落ち着きを感じます。
こんばんは、プリウスです。
私の住む福島県も昨日からの初夏の陽気に誘われて桜が一機の満開と
なりました。日曜日にお花見に行こうと思います。
「ワッツのディスクプリーナー」学生時代に買った物が残っています。
今はオーディオテクニカのAT-6017を使うことが多いのですが、
湿式型は静電気が起きにくいのでレコードに優しいですね。
「クールストラッティン」大好きです、これを聴いてジャズの虜になりました。
by プリウス (2009-04-10 23:58)
ソニー・クラーク の ブルー・マイナー
モダンジャズの人気アルバムですね。
このうえなく気持ちいいサウンド、ジャケットも粋ですね~
レコード、大事になさってますね♪
by kasumi (2009-04-11 06:58)
針を落とす時の、微かな『ぶっ』てノイズが大好きです。
若い頃、レコードの扱いにすごく無頓着だった自分を後悔しています。
たまに聴こうと思って取り出すと、傷だらけだったり・・・
レコードクリーナー、奮発して買おうかなぁ。
by なちゃ (2009-04-11 20:03)
プリウスさん
こんばんは
ワッツのディスクプリーナーお持ちでしたか。さすがですね。当時はほんとにレコード好きは皆持っているといった感じでした。輸入品なんでしょうか、今はすっかり見当たりませんね。
「クールストラッティン」にあるトランペットとテナーの2管編成のクインテットはハードパップの代表的なパターンです。耳に慣れたテーマの展開が心地いいですね。
by 空兵ーS (2009-04-11 21:38)
kazumiさん
こんばんは
「クールストラッティン」
ジャケットも演奏も、あまりにも有名な定番アルバムですが、いいものはいいですよね。心地よさがたまりません。
お気に入りのアルバムはレコードとCD両方もって、それぞれの良さを享受しています。
by 空兵ーS (2009-04-11 21:45)
なちゃさん
こんばんは
私はレコードけっこう丁寧に扱ったつもりでしたが、いくつか致命的な傷がありますし、カビを蓄えてしまいました。
また、スクラッチノイズにも悩まされ続けましたが、なぜか今はほとんど気にならなくなりました。カートリッジのせいでしょうかね。
クリーナーでレコードぴかぴかにすると気持ちいいし、音も良くなったように感じますね。
by 空兵ーS (2009-04-11 21:51)
空兵さん おはようございます。。。
ワッツのクリーナー
私も青年時代 愛用しておりました。
両端をつまみ レコードに沿って拭く作業。
力の加え様が面白くてなりませんでした。
その後 オーディオテクニカ製
AT6017を愛用
今はそれも二代目となり 現在に至っております。
英国製:ワッツ 日本製:オーディオテクニカ
レコードへの想いが 似ている両国なのかな?
by yayoishibainu (2009-04-12 09:03)
レコードクリーナーの存在を忘れてしまった位長いことレコードを聴いていないのに思いあたりました。
ゆっくり時間ができたら、実家からレコードを持ってきて、青春の思い出をじっくり聴いてみたいものです。
by kotarobs (2009-04-12 10:39)
なんとゆう絶景かな、桜っ!はかな気なのに迫力ありますね〜
それに50年代のハードバップって、空兵さん粋ですねぇ♪
クリーナー、そういわれるとどこのなにを使ってたのか
想い出せません(笑)
余談ですが、東京にいる友達がレコード針製造の会社に
長らく勤務していて、最近はデジタル流行の反動なのか?
以前よりも生産が増えてるんだそうです
by FUCKINTOSH66 (2009-04-12 15:21)
yayoishibainuさん
こんばんは
やはりワッツのプリーナーお使いでしたか。
英国製でしたか。
あの形状、あの発想、あの使い心地
ワッツのディスクプりーナーを持つことに、当時は
ステータス性のようなものを感じたものでした。
レコードまわりの小物にも何かしら独特の
思い入れがあるものですね。
by 空兵ーS (2009-04-12 22:08)
kotarobsさん
こんばんは
なかなかゆっくりした時間をもてない現代の我々ですが、
たまにはアナログに戻って、
ターンテープルにレコードを乗せ、クリーナーで拭い
アームを盤面にゆっくりとおろすと言う所作ののち
音楽に耳を傾けるというのも悪くないかもしれません。
by 空兵ーS (2009-04-12 22:39)
FUCKINTOSH66さん
こんばんは
写真の桜並木は、近くの天井川の土手のものです。
今年は天候のおかげでいつもより長い間、桜が楽しめた気がします。
さすがにもう散り始めているのですが。
50年代、ハードバップ当たりのジャズに、私のジャズ体験の
原点があるような気がします。
レコード針の製造会社?
それはまた古風で粋な所にお勤めですね。
この時代に来て、また生産が増えているとは
嬉しい話ですね。
by 空兵ーS (2009-04-12 22:46)
はじめまして。Webを徘徊していると、いつの間にかこちらに入ってきました。懐かしい話しなので一筆啓上致します。
Watts 'PAROSTATIK' Disk Preenerですね。拙宅では今も現役。赤と黒のセットで頑張っています。
by Vagabond (2010-03-12 18:51)
Vagabondさん
こんばんは
コメントに気づくのが遅くて今頃になってしまいました。
Watts 'PAROSTATIK' Disk Preener、今も現役とは凄いですね。
私もけっこう愛用したほうなのですが、いったいどこへ行ってしまったのか?
by そらへい (2011-12-22 21:21)