スティング~ラグタイム [音楽(ジャズ)]
映画「スティング」です。1973年に公開されました。当時、この映画のポスターが街の至る所に貼られていて、目にするたびに、なんとない楽しい気分に誘われました。
ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが「明日に向かって撃て」に続いて、共演していました。それだけで見たくなる映画でしたが、監督も同じジョージ・ロイ・ヒルでしたから、面白くないはずはありませんでした。
この監督の映画は、見ていて気持ち良くさせてくれることが多かった気がします。どちらも犯罪者を主人公にした映画にもかかわらず、明るく屈託がなく、ユーモアとペーソスに満ちていました。作品全体がテンポのよい音楽のように切れがありました。
音楽の使い方も抜群で、「明日に向かって撃て」では、バート・バカラックの音楽が流れ、B.J.トーマスの「雨に濡れても」の流れるシーンはあまりにも有名です。
「スティング」には「騙す」という意味があるそうで、映画では主人公の二人がロバート・ショウ演じるところのギャングの親分を嵌めるストーリーになっているのですが、最後に観客までもが嵌められます。その手際の鮮やかさに観客はあっけにとられ、次に笑い、拍手喝采を送るのです。
この映画にずっと流れていたのが、ラグタイムと言うジャズの前進に当たる黒人音楽です。スコット・ジョプリン、ジェリー・ロール・モートン、ジェームス・P・ジョンソンなどが有名です。クラシックの音楽家たちが一時期ラグタイムを作曲したり、ジョージ・ガーシュインが影響を受けたりしたそうです。
中でもテーマ曲のスコット・ジョプリン作「ジ・エンターテイナー」はこの映画で注目されその後スタンダードになった名曲です。楽しげでなんとなく哀愁のあるメロディが印象的です。
両方とも楽しい映画でしたね。
私はどちらかというと軽快なバカラックの曲が全編に流れる、
「明日に向かって撃て」が好きです。
by stone-9 (2010-06-26 08:28)
DVD持ってます。 時々見ます。
ラグタイムとJazzはまったくの別物だと思っていましたが、
親戚のようなものなのですね。
以外・・・^^;
by たいへー (2010-06-26 11:23)
スティングって言うと、どうしてもThe Policeの
彼を思い出してしまいます^^ もちろん彼も本名で
はなく、愛称(通称?)なんですが。「尖がった奴」
って意味もあるそうですよ。
by yukky_z (2010-06-26 14:06)
こんばんは。
ついこの間、「明日に向かって撃て」DVDで見ました。
「雨に濡れても」の自転車のシーン良かったです!
ラストシーンも何とも楽天的で・・・(笑)
スティングも面白そうですね!
by Studio-Oz (2010-06-26 21:33)
stoneー9さん
こんにちは
どちらも甲乙付けがたいですね。
じつは「明日に向かって・・・」はDVDで見直したのですが
「スティング」は買ってあるけれど、まだ見直してません。
by 空兵 (2010-06-27 18:28)
たいへーさん
こんにちは
私も初めはジャズとつながりがあるとは知りませんでした。
ただ、いつだったかジョージ・ガーシュインのロール・ピアノのCDを聞いたとき、ラグタイム・ピアノに似ていると感じたのですが、
やはり影響を受けていたんですね。
どちらものちのジャズのスタンダードをたくさん作り出しました。
by 空兵 (2010-06-27 18:31)
yukky_zさん
こんにちは
yukky_zさんだとそちらの方が近いな、
と思いながらブログのタイトル付けてました。
愛称としては、「騙す」より
「とんがった奴」の方がだんぜんいいですね。
by 空兵 (2010-06-27 18:39)
Studio-Ozさん
こんにちは
「明日に向かって撃て」は「イージー・ライダー」「俺たちに明日はない」「卒業」などこの時代にヒットしたアメリカンニューシネマの一つとして、話題になりました。タイトルしか知りませんが「夕日に向かって走れ」なんてのもありましたね。
20代前半の思い出深い名作たちです。
by 空兵 (2010-06-27 18:48)
ワタシが中学校だった、二十数年前は
関西では
日曜洋画劇場
土曜洋画劇場?
月曜ロードショー
金曜ロードショー?
って、ゴールデンタイムに4本放送されてました。
ビデオレンタルもなく、映画の情報といえばテレビしかありませんでしたが、食い入るように見ておりました。
スティングも、明日に向かって撃ても、卒業も、ある愛の詩もテレビで覚えました。
by しばちゃん2cv (2010-06-27 20:57)
しばちゃん2cvさん
こんばんは
中学生の頃に、テレビとは言えこの時代の映画を見られたというのは、
ある意味幸運だったのではないでしょうか。
私が小学高学年、中学の頃は、テレビは外国ものテレビドラマが全盛だったように思います。それはそれで懐かしい思い出ですが。
ニューシネマは、お金なかったので封切り館では見られなくて、名画座で見てましたね。館内は私も含めて若い客でいっぱいでした。
by 空兵 (2010-06-27 21:56)
アメリカンニューシネマ、いいですよね! スティング、久しぶりにまた観たくなりました。リアルタイムでご覧になってた空兵さんが羨ましいです〜。
by FUCKINTOSH66 (2010-06-28 00:56)
FUCKINTOSH66さん
こんばんは
アメリカンニューシネマ、「スティング」はその範疇に入るのかどうかわかりませんが、若者の反体制、反抗を低予算の制作費で描いた作品が多く、
若くて貧しかった私たちにはフィットしましたね。
70年代も後半になると、アメリカ映画はより娯楽性を増して行くんですが、
それはそれで楽しめる映画が目白押しでしたね。
by 空兵 (2010-06-28 21:50)
ニューマンは文句なしですし、わたしそれにロバート・ショウが大好きなのです。
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-06-29 01:12)
末尾ルコ(アルベール)さん
こんばんは
ロバート・ショウ、「ロシアより愛を込めて」「我が命尽きるとも」も見ているはずなんですが、「スティング」と「ジョーズ」の漁師役しか思い出せません。
個性的な俳優さんですね。
by 空兵 (2010-06-29 20:37)
わぉ、懐かしいですね
この頃の映画は、また音楽が素晴らしかったと思います
買ってもらったラジカセで、流れてくる映画音楽を一生懸命録音したものです
by 駅員3 (2010-06-30 12:29)
駅員3さん
こんばんは
この頃まででしょうかね。映画音楽がヒットしてスタンダードになったのは。
最近は、映画音楽あまり聞きませんね。
何とか楽団のイージーリスニングというジャンルもすっかり姿を消してしまいましたね。
by 空兵 (2010-07-02 21:36)