東京JAZZ2010 [音楽(ジャズ)]
台風が過ぎて、少し気配が変わったでしょうか。昼間はまだ暑いものの空気がからっとして粘つくようなジトジト感がなくなりました。朝晩の気温も下がってしのぎやすくなった気がします。そして、空だけを見ているともう秋です。
カラカラの大地にも少しまとまった雨が降って、人も植物も潤いました。そのせいか、それともこちらに余裕ができたのか、家の裏の貧しい空間にも急に花が目立つようになってきました。
桜の木で鳴いていたツクツクボウシの変わりに、たくさんの蝶を見かけました。トンボもお隣の庭を回遊していましたがどこにも止まってくれないので、残念ながら写真は撮れませんでした。
何度覚えても忘れてしまう名前です。
さて、この間の9月5日の日曜は、このところ嵌っているカートリッジ交換によるレコード鑑賞を一時休止して、一日FM三昧で過ごしました。
というのも、今年も9月3.4.5日と東京国際フォーラムで「東京JAZZ2010」が開催され、5日はNHK-FMで午前11時から午後11時まで通してのライブ放送がありました。
去年はたまたまFMを聞いていてその存在を知った「東京JAZZ」でしたが、今年はあらかじめ知っていたので、チューナー、デッキの前でエアチェックしながら聞きました。
「東京JAZZ」、今年で9回目だそうです。残念ながら、ハンク・ジョーンズは5月に逝ってしまったので、その音楽に接することは出来ませんでしたが、今年も豪華な顔ぶれだったようです。
番組の最初は、17歳の女性サックス奏者、寺久保エレナの清新なプレイで始まりました。バックはなんとロン・カーターでした。彼女は演奏後のインタビューに答えて、チャーリー・バーカーのようになりたいと言ってましたが、そのまっすぐな思いが眩しいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=Sn1L9Vt4_sc&feature=related
、毎年のように写真撮っているのですが、花が咲いているところははじめてです。ずっと知らずに蕾ばかり撮っていたようです。
5日は世界で活躍する女性アーチストがテーマになっていて、その後も、女性シンガーやバンドの登場などがありましたが、聞いていて楽しかったのは綾戸智恵ですね。相変わらず大阪のおばちゃんの乗りで、おしゃべりが面白かったです。ずっと昔、彼女の人気が出だした頃、テレビで見て、そのパワー溢れるステージに元気をもらいました。
ところがCDを買ってみたら、これがもう一つでがっかりしました。スタジオ録音盤だったからでしょうか。その後はあまり聞いていなかったのですが、今回久しぶりにライブに接して、やはり彼女はライブがいいなぁと思いました。
それもこんな大きなホールでのコンサートではなく、それこそ数十人のライブハウスで彼女の持ち味は発揮されそうです。そういう意味では、最もジャズ的なのかもしれません。ジュニア・マンスはインタビューで彼女のことをエンターティナーだと言い、あのデイジー・ガレスピーと同じだと言ってました。
「サテン・ドール」「テネシー・ワルツ」「君恋し~TOKYO JAZZバージョン」「オン・ザ・サニー・サイド・ストーリー」「サマー・タイム」「オータム・リーブス」、アンコールは「ジョージア・オン・マイ・マインド」とスタンダード中心で、彼女のステージは時間オーバーだったようです。
共演はジュニア・マンス・トリオでした。はじめ、綾戸さんが大阪弁で「ジュニア、ジュニア」というものですから、誰のことかわからなくて、まさか千原ジュニアじゃあるまいしと思っていたら、ジュニア・マンスのことでした。御年、81歳、15年ぶりの来日だったそうですが、年齢を感じさせないプレイでした。
前日の4日は、ボーカルの日だったそうで、その中からロバータ・フラックとアル・ジャロウの歌が数曲録音で紹介されました。
ロバータ・フラックは大ヒット曲、「やさしく歌って」「愛は面影の中に」でした。1970年代の前半に流行りました。20代の頃、レコードこそ持っていませんでしたが、いつでもどこでもよく耳にしましたし、エアチェックしてよく聞いていたと思います。彼女ももう70歳なんだそうです。
マーカス・ミラーとNHK交響楽団の演奏「ブラスト」「アマンドラ」もよかったですね。どこかで聞いたような気がする曲と思ったら、以前持っていた日野皓正のCDでした。ま、フュージョンは私には皆、似て聞こえるようなところがありますが。
マーカス・ミラーは私が所有しているマイルスのThe Man with the Hornに参加しています。そして、知らなかったのですが、なんとあのウィントン・ケリーの甥ごさんなんですね。
夜は、日本人ギタリストの渡辺香津美のTOCHIKA2010がありました。TOCHIKAというのはかつて結成された有名なバンドなんですね。30年ぶりの再結成だったそうで、白熱の演奏でした。ここにもマーカス・ミラーが参加していました。
番組の最後はジャズクルセーダースでしたが、流石に疲れてエアチェックしたまま寝てしまいました。まだちゃんと聞けていません。
それにしてもアメリカのニューオリンズで生まれたと言われているジャズが、ヨーロッパやカナダに渡り、遠く極東の日本にまでやってきて、今もこんなに盛り上がって、17歳のバリバリの女性サックス奏者まで現れるなんて、驚きですよね。
寺久保エレナのステージのあとで、ロン・カーターがインタビューに答えて、現在残っている数少ないジャズシーンの中でも、日本はかなり良質だというようなことを言っていたのが印象的でしたね。
なお、「東京JAZZ2010」は、NHKーBSで10月にテレビ中継されるそうです。
寺久保さんは、アメリカ留学を目指されているようですね
今後どのように成長されていくのか楽しみです
by 駅員3 (2010-09-10 22:14)
台風の通過で猛暑もいよいよ終盤って感じですね^^
それよりも久々の雨だったので、とても気持ちが良かった
です。8月は何と「2日しか雨が降らなかった」もので。
被災された方々には大変申し訳ありませんがm(_)m
一気に秋が深まると良いですね!
by yukky_z (2010-09-10 23:07)
「東京JAZZ」 東京にいる時に行きました、と言っても貧乏でしたので
会場の中で無く、無料のところで聞いてました。
FMでやったんですね、知らなかった (>_<)
by y-tanaka (2010-09-11 05:38)
綾戸智絵は、
仰るようにスタジオよりライヴ盤の方が、
ライヴハウスのような小規模で、ピアノソロが面白いです。^^
by たいへー (2010-09-11 07:52)
ロバータ・フラックは70歳ですか。
私も歳をとる筈です。(笑)
TVの番組で途中から見たんですが、
ナベサダと綾戸智絵がそれぞれ指導した、
小学生のバンドの演奏を聴きましたが、
立派なソロもあって感動ものでした。
by stone-9 (2010-09-11 12:46)
自然と草花に蝶、そしてJAZZ。素敵な記事ですね♪
"東京JAZZ"、もし東京にいたらエアチェックできるのに〜。
日本人でジャズ方面優秀な方々がアメリカに留学される場合、ボストンにあるバークリー音楽大学に通って卒業後はニューヨークで活動ってパターンが多いです。寺久保さんもNYに来てくれたらいいなぁ。
by FUCKINTOSH66 (2010-09-11 17:03)
駅員3さん
こんばんは
寺久保エレナさん、まだ現役の高校生らしいですね。
卒業したらアメリカ留学ですか。
矢野沙織といい、日本人女性サックス奏者
すごいことになってますね。
by そらへい (2010-09-11 20:37)
yukky_zさん
こんばんは
本当に被災された方々には申し訳ありませんが
一息つけた感じですね。
今日はまた暑さが戻りましたが、昼間だけで朝晩はひんやり
夜は虫の音もたけなわです。
by そらへい (2010-09-11 20:40)
y-tanakaさん
こんばんは
東京JAZZ、行かれたことがあるんですか。
屋外の催しもなかなか好評だったそうですよ。
録音で、いくつか紹介されてました。
10月にNHK-BSで放映もあるらしいですよ。
by そらへい (2010-09-11 20:44)
たいへーさん
こんばんは
綾戸智恵さんはそのとおりのようですね。
狭いライブハウスでのピアノ弾き語り、
おしゃべりも楽しくて、元気を与えてくれますね。
ある意味、ジャズスピリットの一面を持った方ですね。
by そらへい (2010-09-11 20:48)
stone-9さん
こんばんは
みんな平等に歳を取っているようですね。
その番組は残念ながら見落としていますが、
ジャズに限らず、音楽から癒しや元気をもらうこと
結構ありますね。
綾戸さんはうなだれている人の肩をドーンと叩いて
ガハハと笑って励ますおばちゃんスピリットに溢れてます。
by そらへい (2010-09-11 20:59)
FUCKINTOSH66さん
こんばんは
>自然と草花に蝶、そしてJAZZ。素敵な記事ですね♪
JAZZというと、都会のイメージが強いので、田舎の景色載せるのに
違和感を感じることがあるんですが、そんなふうに受け取ってくれる方があるとほっとします。
>"東京JAZZ"、もし東京にいたらエアチェックできるのに〜。
って、東京にいたら、会場に行けますよ。屋外では無料のステージも催されているみたいですし・・・
ジュニア・マンスだったか、インタービューに答えて言ってました。
彼が音楽学校の先生をしていたとき、日本人でダメな人はひとりもいなかったそうです。
by そらへい (2010-09-11 21:07)
先日ロバータ・フラックのレコードに針を落としたばかりです。
MP3にもカーオーディオにも保管しており、いつでもどこでも
聴けるようにしております。
この曲が収められているアルバムはピアノが開けられるように
なっていますね・・・名曲です。
最近JAZZLIVEに足を運んでいません。たまには足を運んでみようと思います。
by ベルベット (2010-09-12 19:48)
ベルベットさん
こんばんは
ロバータ・フラックのレコード、2.3枚持っているのですが
なぜか、この「やさしく歌って」がありません。
一世を風靡した名曲ですね。
地方は地方なりの、ライブがあちこちで企画されたりもしているのですが、
仕事の都合とかで、なかなかライブいけませんね。
by そらへい (2010-09-12 20:03)
毎年いってた東京JAZZ、今年はいきませんでした・・・
昨年はルー・ドナルドソンの演奏をおめあてに・・
そして2008年は今は亡き ハンク・ジョーンズの演奏を
特にN響との演奏はすばらしかった・・
どうも今年はおめあてが少なくて・・渡辺香津美は聴きたかったですが・・
今月は9月23日にオーチャードホールにキースジャレット ピ-コック ジャックの演奏を聴きにいきます
3年ぶりのキースです 待ちにまってました・・
by ken (2010-09-12 21:52)
こんばんは。
ロバータフラック良いですね!
確か先日来日していた様な・・・?
僕の年代だとネスカフェのCMを思い出します。(笑)
4枚聴きましたが4thまでが好みです~
2ndが未聴なのでそのうち・・・
1stは、ロン・カーターがベース弾いてましたよね!
by Studio-Oz (2010-09-12 21:58)
kenさん
こんばんは
毎年、行っておられたのですか。羨ましいですね。
東京JAZZ、私は去年から知って、しかもFMでした。
今年もエアコンの無い我が部屋で、野外の気分を味わいました(笑)
キース・ジャレットのコンサートとは、楽しみですね。
9月23日、もうすぐですね。
今秋は、ソニー・ロリンズも来日するそうですよ。
大阪で一日だけ、
行きたいところですが、多分ダメでしょうね。
by そらへい (2010-09-12 22:39)
Studio-Ozさん
こんばんは
ロバータ・フラック、9月4日の東京JAZZ出演のため来日していました。
FMでは、「やさしく歌って」だけが録音で流れました。
「やさしく歌って」「愛は面影の中に」以外では、
ダニー・ハサウェイとのデュエット、人気ありましたね。
by そらへい (2010-09-12 22:46)
こんにちは 愈々此方も秋らしくなって来ました。
もぅ稲刈りが終ったのですネ 早いです
今年はしめ縄を作るのに挑戦して下さい。
稲刈りで藁が無いのでは‥最近殆ど小さく切って仕舞いますネ
捜すのに歩き回っています。
では また出て来ますけんで~
by ヤスミチ (2010-09-17 10:41)
ヤスミチさん
こんばんは
ずいぶん涼しくなって、動きやすくなってきました。
藁、今はコンバインで細かく切ってしまうので、
長い藁は頼まないと手に入りづらいでしょうね。
コンバインを調節すると、
長い藁のまま、放り出してくれます。
by そらへい (2010-09-17 22:33)