夏の宵のジャズバイオリン [音楽(ジャズ)]
夏が戻ってきました。昼間は連日の体温越えです。皆様、お変わりございませんか。
残暑お見舞い申し上げます。
2週続けてヒマワリの画像で恐縮です。この間はまっさきに一つ咲いたのを、今度はみんなで咲いたところを撮りました。
しかし、あんまり暑いので・・・
こんな風になってしまいました。
というのは冗談で、こちらはご近所のヒマワリです。我が家より早くから咲いていたので、今はこんな風にくたびれてしまいました。
カワラヒワの幼鳥が、ひっきりなしにヒマワリの種をついばみに来ていました。
夜になっても、昼の名残りの熱気が、室内に充満していて寝苦しいここ数日です。私の部屋は例によって、パソコンとオーディオ機器の熱に暖められて、じっとしていても汗ばみます。
昼間うるさかった蝉の合唱は今はもう静まっています。時折、一匹だけが夜の静けさを裂くように金属的な鳴き声を上げてます。もう7日目なんでしょうか。
こんな夜にふさわしいレコードはと、棚を見回して手にしたのはステファン・グラッペリとバーニー・ケッセルの「I Remember Django」です。
ステファン・グラッペリはフランスのジャズバイオリニスト。1930年代にフランスで、ジャンゴ・ラインハルトと一緒に演奏して、脚光を浴びたそうです。もちろん、ジャズでは珍しい楽器、ジャズバイオリンの第一人者であることは言うまでもありません。
バイオリンというと、クラシック音楽をまず連想します。繊細で哀愁のある響きは、オーディオでも再生が難しい楽器のひとつですね。そのかわり、綺麗に鳴るとほんとうにうっとりしてしまうのですが。
それをジャズで演奏するとどうなるのか、軽快な響きの中にやはり哀愁が加わって、サックスやトランペットのジャズとはまた一味違った、味わいが加えられている気がします。
ジャズバイオリニストは少数ですが、日本では寺井 尚子さんが活躍されてますね。去年だったか東京JAZZにも出演されていましたし、NHKのテレビ番組で、被災地の方に向けて演奏されていたのを聞いたことがあります。
一方、バーニー・ケッセルは、モダン・ギターの開祖、チャーリー・クリスチャンに惹かれて、独学でギターを修めたのだそうです。演奏スタイルは違いますが、同じギタリストであり偉大な存在であるジャンゴ・ラインハルトへの敬意を込めて、このアルバムが出来たのだと思います。
若い頃は50年代、60年代の黒人ジャズのムーブメントのみを崇拝して聞いていたようなところがありました。バイオリンやオルガンのジャズは食わず嫌いだったんですね。
歳を取ることは、マイナスイメージばかり捉えられますが、いろいろな経験をしていくうちに、食わず嫌いがいつの間にか治っていたりすることがあって、悪いことばかりでもないようです。自由や柔軟さは若さの専売特許のように言われていますが、むしろつまらない思いこみや、垣根が取り払われて、自由で柔軟になれるのは、歳を取ってからかも知れません。
昼間の温度が収まったとはいえ、まだ室温は30度を超えています。とても真空管アンプは付ける気にはなれないので、今夜も、DENONのレコードプレーヤーとYAMAHAのトランジスタアンプの組み合わせです。スピーカーはJBLコントロール1よりバイオリンを上手く鳴らせるだろうセレッション3で聞いています。
部屋の左右いっぱいに広げたセレッション3の右チャンネルからは、ステファン・グラッペリが奏でる優雅で軽やかなバイオリンの音色が流れ、左チャンネルからはバーニー・ケッセルの太く弾力のあるギターがかき鳴らされて、夏の夜は静かに更けていきます。
知らないミュージシャンばかりでしたが、このリズミカルで軽やかな感じは夏にピッタリですね。バイオリンの音色がこんなに涼しげだとは想像できませんでした。そういえば寺井尚子さんも数年前に金鳥の蚊取り線香のCMでバイオリン弾いてましたよね。あの時は、この涼しさに気づきませんでしたが、狙いはこれだったのかもしれませんね。バイオリンに引けをとらず涼しげだったのがエレアコ。こっちは想像がつきましたが、やはりいい感じです。運指の音まで聞こえるような臨場感も最高でした♪
by b.b.mk2 (2011-08-12 19:48)
そらへいさん、こんばんは。
福島県内では今年は「ひまわり」が沢山見られます、急きょ植えたようです。
どうも「放射能を吸収する」そうで、会社の裏にも数本植えてみました。
「バニー・ケッセル」大好きなギタリストです。
どれもこれも、楽しくなる演奏が魅力で何枚ものレコードを入手いたしました。
ご紹介のレコードは気にはなっていたのですが、「バイオリン?」・・と
クラシックイメージが抜けず、ためらっておりましたが、御蔭様で
やっと入手の踏ん切りがつきました。
バイオリン再生は一時期、随分と取り組みましたが、LP盤より蓄音器から出て来た
SP盤の音に度肝を抜かれたことがあります。
by プリウス (2011-08-12 21:00)
バーニーケッセル、レイブラウン、シェリーマンの 「ポールウィーナーズ」はよく聞きました。
静かだけどスイングするバーニーケッセルのギターが好きです。
by しばちゃん2cv (2011-08-12 21:26)
先日、バド パウエルのパリでのセッションを2枚入手しました。
他はヨーロッパのプレイヤーなので、空気が違うんでしょうなぁ。
明日にでも聴いてみよう。
by たいへー (2011-08-13 09:48)
そらへいさん、残暑お見舞い申し上げます。
連日の体温越えは辛いですね。
ご近所の可愛そうなヒマワリ、厳しい暑さなんですね。
種をついばむ鳥の写真いいですね。口一杯に銜えた姿が可愛い♪
ステファン・グラッペリといえばジャンゴ・ラインハルトですね。
バイオリン、ギターの優しい音色に癒されます。
お盆が過ぎれば、秋の虫たちの弦楽器のような音色が賑やかになりますね。
by kasumi (2011-08-13 11:00)
b.b.mk2さん
こんばんは
YouTubeの”It's Only A Paper Moon”の
バイオリン演奏は、とくに軽やかで気持ちよいですね。
寺井尚子さんの金鳥のコマーシャル、どんなだったか忘れてしまいました。
バーニー・ケッセルのギターはエレアコというのですか。
エレクトリックでアコースティック、なんだか矛盾しているようですが
それで独特の太い厚みのある音を出しているのでしょうね。
by そらへい (2011-08-13 20:22)
プリウスさん
こんばんは
そういえば、ヒマワリそんな効果があること言われてましたね。
空き地は全部ヒマワリ畑にして、放射能全部吸い取ってくれるとありがたいですね。
今回は、ステファン・グラッペリに興味があったのですが、
バーニー・ケッセルのファンの方が多いので驚きました。
やはりギターの方が親しみやすいのでしょうね。
スピーカーやカートリッジを変えて、クラシック向きの組み合わせにしたとき
は、やはり、バイオリンの音がちゃんと出ているかを尺度にすることがありますね。同じ装置でも、その場の雰囲気や録音特性の違いで、よく聞こえたり、もう一つだったりすることがあります。
by そらへい (2011-08-13 20:31)
しばちゃん2cvさん
こんばんは
>静かだけどスイングするバーニーケッセルのギターが好きです。
確かに、西海岸派のプレーヤーは、あまり個人プレイに走らず
全体の音楽を大事にしながらスイングするところがありますね。
by そらへい (2011-08-13 20:34)
たいへーさん
こんばんは
バド・パウエルのパリセッションですか。
以前、友人のところで聞いた、今にも止まりそうなパウエルの演奏は
どのレコードだったのか、まだ見つけられません。
by そらへい (2011-08-13 20:36)
kasumiさん
こんばんは
去年に比べれば、今年の夏は途中中休みがあったのでまだ楽です。
あと少しのこと、何とか乗り切ろうと思ってます。
涼しくなるのは良いのですが、夏が過ぎてしまうと
祭りが過ぎたあとのような寂しさが残ってしまうのが辛いです。
野鳥は、羽の色が揃っていなかったりするので、
カワラヒワの幼鳥ではないかと思います。
ご近所のヒマワリ畑の奥に雑木林があって、
そこから数羽が
行ったり来たりしてます。
by そらへい (2011-08-13 20:47)
ご無沙汰していました。
やっと少し落ち着いてきたので再開できれば幸いです。
自分も楽器をやるので何となくわかるのですが、バイオリンで
4ビートを奏でるのは、きっと楽器の特性上難しいものがあるのでしょうね。
札幌からこちらに来てしばらくはあまり暑くない日が続いていたので、
助かっていましたが、ここのところの猛暑にダウン気味です。
何とか乗り切らねば。。。
by tromboneimai (2011-08-14 01:22)
東京JAZZ、そろそろですよね、
東京時代に無料のところをうろうろして聞いてましたよ。
by himanaoyaji (2011-08-14 05:53)
tromboneimaiさん
こんにちは
ようやく落ち着かれたでしょうか。
涼しいところから、暑いところへ
夏に転勤とはお勤めとは言え大変ですね。
バイオリンは弾く楽器でしたね。
綺麗な音色を出すだけでも大変だそうですね。
新しい地での美しい写真、お待ちしています。
by そらへい (2011-08-14 17:28)
himanaoyajiさん
こんにちは
東京JAZZ、9月初旬みたいですね。
プログラムを見ると今回も寺井尚子さんが出演されるようです。
行けないので今年もFMが頼りです。
by そらへい (2011-08-14 17:32)
お盆を過ぎても残暑というより酷暑なんですね。
ご近所の向日葵のひからび方にギクっとしました。
カワラヒワの幼鳥、羽根の一部が向日葵の黄色で可愛いですね。
たしかに、年齢いってからの方が固定概念や食わず嫌いから
解放されて良い意味で雑食にもなれますよね〜。
NYは7月下旬に3-4日間40℃超えで、その後はなんとか30℃前後。
ここ数日はスコールも降って過ごしやすくなってきています。
今夜もザンザン降り。一体型エアコンに当たる雨音がスゴイ(笑)
「It's Only A Paper Moon」フルボリュームで流してま〜す♪
by FUCKINTOSH66 (2011-08-15 13:03)
ジャズバイオリン…哀愁を出すのも、明るい軽妙なテンポを出すのも自由自在
素晴らしいですね
by 駅員3 (2011-08-15 16:53)
FUCKINTOSH66さん
こんばんは
残暑厳しいですね。
とくに日本独特の蒸し暑さです。
ほんとにカワラヒワの黄色い翼、
ヒマワリと見事にコーディネイトしてますよね。
この黄色い翼がこの鳥の目印です。
出来たら年とともに、自説を曲げない頑固じいさんには
なりたくないと思ってるんですが、
逆にそういう存在も今は貴重かもしれませんね。
そちらの人は滅多に傘ささないそうですが
ヨーロッパみたいなしとしと雨かと思ったら
スコールもあるんですね。
そういうときは、やっぱり雨宿りですかね。
by そらへい (2011-08-15 20:57)
駅員3さん
こんばんは
哀愁のある「I Remember Django」にしようか迷いましたが、
ここは乗っている”It's Only A Paper Moon”
にしてみました。
by そらへい (2011-08-15 21:01)
主観的感情でやすが クラシックのバイオリンは どうも聴いてて安らげやせんでやしたが
こちらは和みやした(◎o◎6~♪
by ぼんぼちぼちぼち (2011-08-16 20:37)
東京JAZZですね・・昨年はいかなかったのですが・・
それまで毎年いってました・
3年前のハンク・ジョーンズとロンカーターとNHK交響
楽団の演奏がよかったです
今年もいけそうにありません・・
by ken (2011-08-17 01:13)
ぼんぼちぼちぼちさん
こんばんは
私も以前、オペラとかミュージカル、
生理的に受け付けないなんてことがありました。
そう、演歌も駄目でした。
今、FMで美空ひばりやっているんですが
いいですね。
by そらへい (2011-08-17 22:57)
kenさん
こんばんは
3年前のハンク・ジョーンズとロン・カーターと
NHK交響楽団ですか。
生で聞けたなんて最高ですね。
ハンク・ジョーンズが亡くなったのは一昨年でしたか。
私は今年もステレオ桟敷でFMが聞けたら最高かなと思ってます。
by そらへい (2011-08-17 23:04)