しあんくれーる [マッチコレクション(ジャズ喫茶)]
今年はいつまでも寒さが続いて、桜の開花が遅れました。最近になってようやく暖かい日が続くようになってきたと思ったら、もうゴールデンウィークなんですね。桜の開花とゴールデンウィークとの間隔、例年にない短さにちょっと驚いています。
今日は久しぶりにジャズ喫茶ネタです。と言っても、先週の続き、「二十歳の原点」の著者、高野悦子さんがよく通っていたジャズ喫茶「しあんくれーる」です。前回、マッチの写真も掲載してしまっているのですがもう少し続きを・・・
店名の「Champ Clair」「しあんくれーる」は、フランス語の「明るい場所」の意味と文字通り「思案に暮れる」をかけているのだそうです。なかなかしゃれた見事な店名ですね。
オーナーは星野玲子さん。雑誌のインタビューか何かで、高野悦子さんがいつも座っていた席のことを喋っている記事を読んだことがあるような気がするのですが、古い記憶、定かではありません。
「しあんくれーる」の建物はレンガ色の二階建てで、一階がクラシック、二階がジャズと別れていたようです。彼女は闘争と、アルバイトの合間に、ここで傷ついた羽を休めていました。
日記の中にショパンの「夜想曲」がかかるのを大事なものを待つように待つ場面がありました。そのお店が「しあんくれーる」の一階のクラシックを聞かせるところだったのかどうか、文面からはわからなかったのですが。
ウィルヘルム・ケンプ演奏のベートーベンのピアノソナタ「悲愴」が無性に聞きたいと書かれているところがあって、読んだ時はちょっと驚きました。私が最初に買ったクラシックのレコードがウィルヘルム・ケンプのベートーベンピアノソナタ集で、「悲愴」もその中に含まれていたのです。
彼女はピアノが弾ける人だったようで、アルバイト先のホテルにピアノが置いてあるのを見つけて、嬉々として弾く場面が印象に残っています。
一方、ジャズではスティーブ・マーカスの名前が頻繁に出てくるのですが、残念ながら私は知らないミュージシャンです。ジャズ・ロックというのだそうでYouTubeで聞くと、なかなか迫力のあるテナーでした。傾向が似ているのか、アルバート・アイラーの名前もありました。
ゴスペル・シンガーのマヘリア・ジャクソンも好きだったようです。マヘリア・ジャクソンは皮肉にも「二十歳の原点」が出版された1971年に初来日しています。私もその迫力のある歌声をFMで何度となく聞きました。
「しあんくれーる」は「二十歳の原点」がベストセラーになって、全国的にも有名なジャズ喫茶になるわけですが、元々京都では人気のある有名なお店だったようです。京大や立命館大学の学生がよく往来する立地にも恵まれたところにありました。
また星野玲子さんは、単にジャズ喫茶のオーナーであったと言うだけでなく、マイルス・デイビス、アート・ブレイキー、セロニアス・モンクなどとも親交のあった方でした。
昔、スウイングジャーナルか何かで星野さんとマイルス・デイビスが大変うち解けた様子で写っている写真を見たことがあります。小柄でキュートな感じのする美人でした。
私が持っている「ジャズ日本列島」の1975年版でのアンケートで開業20年目とあるので、1955年頃オープンしているかなり古いお店です。今はもう無いのが残念ですが。
季刊ジャズ批評別冊「ジャズ日本列島」から引っ張り出した白黒写真のため、見にくくて申し訳ありません。
同じく「ジャズ日本列島」から引っ張り出した店内の様子を写したもの。
私は実家が滋賀県なので、高校生の頃からよく京都へ行っていたのですが、20代の頃は生活の拠点が東京だったため、せっかく実家の近くにありながら「しあんくれーる」に行ったのは、一度っきりでした。従って、これらの写真を見てもほとんど思い出せません。
それどころか、いつ行ったのかも思い出せないありさまです。一時帰省していた頃、「二十歳の原点」を読んで行ったのか、それとももっと後半、完全に東京を引き払ったあと、田舎に帰ってから「ジャズ日本列島」を頼りに行ったのか思い出せません。ネットで調べてみると、「しあんくれーる」は、1980年代後半頃まであったそうです。
「ジャズ日本列島」によると、オーディオの構成もアンプがマッキントッシュのMC2105とC-28、プレーヤーがデュアル1229、スピーカーがJBL4530K、という凄いような組み合わせです。毎月第三日曜に、久保田高司解説のレコードコンサートなども開かれていたようです。
「ジャズ日本列島」に掲載されていた広告です。この広告によると熊野神社電停前にはREMAという姉妹店があったようです。熊野神社近くのジャズ喫茶YAMATOYAは今もまだ健在です。当時、このあたりはジャズ喫茶が多かったんですね。
今日は本来ですと、Cのアルファベットが名前に付くジャズミュージシャンなのですが、オーナー星野さんと親交もあり、高野悦子さんもお気に入りだったアート・ブレイキーの「チュニジアの夜」を選びました。こじつけると、店名Champ ClairにはCが2つも入ってます。
《追記》
若い頃、たくさん買ったスイングジャーナル誌やオーディオ誌もみんな捨ててしまっているのですが、スイングジャーナル社のADLIB誌、1973年秋号が創刊号のため残っていました。
特集は「マイルス・デイビスのすべて」となっていて、雑誌全編がほぼマイルス・デイビス関連記事やレコード情報で埋まっています。
その中に、植草甚一、中村とうよう、油井正一、鍵谷幸信と言ったそうそうたるメンバーに混じって、星野玲子さんがアドリブ誌の誌上座談会に参加されています。
他の方たちが、主にマイルス・デイビスの音楽について述べている中で、星野さんは、マイルス・デイビスのひととなりを語っておられます。
残念ながら、雑誌をくまなく見てみましたが、マイルス・デイビスとのツーショット写真は見つけられませんでした。
そらへいさん
こんばんは。高野悦子さんの「二十歳の原点」
今。途中まで読んでいます。
繊細ですね。太宰治に傾倒していたこともあって、彼女の日記も、表現がかなり似た部分があると思いました。
しあんくれーるは無くなってしまって残念ですね。残ってたら行ってみたかったのに。チュニジアの夜のところも出てましたね。最初はショパンを聴いていたようですが、ジャズも結構聴かれたようですね。
でも、こういう学生の溜まり場的な音楽喫茶というようなものが、どんどん消えていく、寂しい限りです。
とても素敵な本をご紹介頂き、ありがとうございました。
by something (2012-04-27 22:21)
「しあんくれーる」という店名の意味、はじめて知りました。
洒落てますね。
知るほどに行ってみたい店ですね。
by cafelamama (2012-04-28 07:27)
はじめまして。
「しあんくれ~る」という名のブログをやっています。
しかし、私自身は実際の店舗が営業していた時代の後の世代なので、
「二十歳の原点」の中で知るのみで、今回、初めて店内の様子を
写真で見ることができ、嬉しく思います。
とはいえ、実際にお店に行ったこともない私が、
このお店の名前を勝手に名乗るのははなはだ恥ずかしい話。
ただ、私が高野悦子の後輩として大学に入った1990年代には、
かなり風化していたのも事実であり、
このまま忘れ去られるのもさみしいな、と思い名付けた次第です。
いつか、こちらのブログもご紹介させていただければと
思っておりますので、お許しいただければ幸いです。
by しあんくれ~る (2012-04-28 10:01)
somethingさん
こんにちは
身の回りのいろんなものに反応してしまった彼女は、やはり敏感かつ
繊細だったのかも知れませんね。
太宰治と似た表現は気づきませんでしたが、若い頃は読んでいる
作家の影響を知らずに受けていたりしますね。
ジャズと言わず、クラシックと言わず、
しんどい表現が多い中で、音楽の記述は安らぎを感じさせるものでした。
もう何十年も前になりますが、東京であれだけあったジャズ喫茶が激減しているのにショックを受けたことがあります。
今やネットカフェの時代ですからね。
私も久しぶりに夢中になって読んだ本でした。
ありがとうございます。
by そらへい (2012-04-28 13:50)
cafelamamaさん
こんにちは
「思案に暮れる」のほうはすぐに気づきましたが、
フランス語は意外、知りませんでした。
私も行ったとはいえ、マッチ集めのためだけに行ったみたいで
もっとじっくり見て来るなり通うなりすれば良かったと思ってます。
ひょっとしたら、自分の古いノートにしあんくれーるについての記述があるかも知れませんが、見つけられずにいます。
by そらへい (2012-04-28 13:54)
いよいよ GW が始まりましたね~! でも いきなり、"夏日" なんで
面食らってますけど^^; それでは、"Have a good time!"^^
by yukky_z (2012-04-28 14:54)
こんにちは!
福岡は明日から崩れめのお天気のようなんですが、そんなこととは無頓着に
古風な中にも今も瑞々しいリパッティのショパン(ワルツ)で、カミさんと2人、
まったりとした午後を過ごしております。(笑)
ウィルヘルム・ケンプさんの悲愴。
ぼくは何と!生で聴いたことがあります!(密かな自慢)
大学生だったでしょうか、それとも既に就職していたか?
その頃つきあっていた彼女と2人、福岡市内のホールで聴きました。
ケンプさんの演奏には、尖ったところがありませんよね。
安心して聴ける反面、ダイナミズムにはやや欠けるのではないか?
ドイッチュ正統派としては、ちょいと大人しい感じ??
ところで、しぁんくれーる?(「あ」は小さい?)
当時の地図をご紹介いただいて、改めてびっくりですね。
立命館とは本当に目と鼻の先。なるほどなあ、そうだったのか!
今だったら、すぐに地図検索したかもしれません。
しかし40年前、京都の詳しい地図は身近ではありませんでした。
店内の雰囲気も、こんな感じだったんですね。
Jazz喫茶にしては、日曜の正午からレコードコンサートとは何と健康的な!^^;
ぼくのような素人は、Jazzは土曜日の夜、酒と煙草が演出するものだろうと
勝手に思ってましたから。まるで対極のように感じました。
by song4u (2012-04-28 15:01)
しあんくれーる、近くにありながら、一回しか行ったことがないというのは、残念でしたね。
出来るものなら、オーナーさんのお話しが聞きたかったです!
by 駅員3 (2012-04-28 16:52)
そらへいさん、こんばんは!!
喫茶店にも歴史があって、そこへ通っていた方々は、”それぞれ思い出”があるのでしょうね。
・・・減りつつある、喫茶店ですが、何とか生き残って欲しいところです。
・・・私も20年後に、、喫茶店の話題が書けるようになりたいです。
by プリウス (2012-04-28 18:44)
しあんくれ~るさん
はじめまして
まさか「しあんくれ~る」と言うブログタイトルの方からコメント頂けるとは思っておりませんで、少し驚きましたが、そう言えば、しあんくれーるで検索していてお立ち寄りしたような気がします。
この本の出版を決意したご両親は、いろいろ迷いはあったのでしょうが、二十歳で親より先立ってしまった娘が、確かに生きた証を示したかったのではないでしょうか。他山の石となるようにと言う表現もされているのは、悔恨以外の何者でもないのでしょう。
90年代というと、親子ほど離れてしまうのですが、何か彼女の言いたかったことに対する共感があるからではないでしょうか。
今の時代なら、デジカメでたくさんの写真を残せたのですが、こんな店内写真しかなくて残念です。
拙いブログですが、ご紹介頂けることがあれば幸いです。
by そらへい (2012-04-28 20:41)
yukky_zさん
こんばんは
こちらも今日は暑いくらいのお天気、
車を走らせていたら、
道路上にある寒暖計が31度をさしていましたよ。
ゴールデンウィークは音楽聞き三昧ですか。
by そらへい (2012-04-28 20:44)
song4uさん
こんばんは
私も今日、聴くレコードを捜している手が、
一瞬、リパッティのショパンに触れましたよ。
聞いたのは、ケンプの悲愴と皇帝でした。
いずれも久しぶりです。
ケンプの生演奏を聴きに行かれた、
しかも彼女と、何重にも羨ましい限りです。
確かにケンプはべートーベンと言っても、
力強いと言うよりは優しい演奏ですね。
風貌からして、優しい慈愛に満ちた顔をされてます。
特別日本で人気のあった演奏家ですね。
地図で見ると当時の様子がわかりやすいですね。
今は通りは変わっていませんが、建物はずいぶん変わっていそうですね。
地図と地図上の名前を見てあらためて当時のジャズ喫茶の多さに驚きますね。この中で今も残っているのは、YAMATOYA、モンローウォーク、ブルーノートくらいでしょうか、確認取れているのはYAMATOYAくらいですが。
東京でも郊外に行くと、ジャズ喫茶、レコード鑑賞やミュージシャンの特集などをしているところあったようですね。学生街新しいファンの獲得も必要だったのかも。
高野悦子さんはしあんくれーるでお酒も飲んでますね。私はもっぱら煙草とコーヒーでした。
by そらへい (2012-04-28 21:00)
駅員3さん
こんばんは
将来、しあんくれーるのことをブログで書くとわかっていたら
もう少し通っておくのでした(笑)
オーナーの星野玲子さんの写真が見つかったので、追記で掲載しておきました。もっと情報あってしかるべきなのですが、ネットではもうほとんどヒットしなくなってますね。
by そらへい (2012-04-28 21:04)
プリウスさん
こんばんは
皆さんそれぞれ思い出の喫茶店があるのではないでしょうか。
最近は、個性的な店が減って、何とかバックスなんて店が増えてつまらないですね。
プリウスさんは20年後ではなく、すでに今、「喫茶店2W」のことを書いておられますね。
by そらへい (2012-04-28 21:11)
ん~ 京都にこれだけジャズ喫茶があったのですね。
YAMATOYA 今もあるのなら、一度いってみたいです。
by しばちゃん2cv (2012-04-28 21:38)
そうです。ジョルテです。
by しばちゃん2cv (2012-04-28 21:49)
度々すみません!
植草甚一、中村とうよう、油井正一、鍵谷幸信・・・
両端のお二人は残念ながら存じ上げませんし、中のお二人にしても、
お名前をお聞きしたことがある程度でして・・・。(実にお恥ずかしい)
星野玲子さんというお名前だけでなく、写真まであったとは!
「しぁんくれーる」に関して、これだけ詳細なデータを残しているのは、
当ページを置いて他には無いのではないでしょうか?
貴重な資料の捜索とご提示、誠にありがとうございます!
by song4u (2012-04-28 21:57)
このアルバムも狙っているのですが、
いつも先を越されております。
ジャズ喫茶に、私も一度は行ってみたいものであります。
by たいへー (2012-04-28 22:03)
しばちゃん2cvさん
こんばんは
YAMATOYAさん、今も頑張っておられます。
平安神宮のそばです。
アンティークな飾りなどがあって、
オーディオは本格的、いい音してますが
店内はおしゃべりも出来るフランクなかんじです。
by そらへい (2012-04-28 22:05)
song4uさん
こんばんは
たまたま見つかりました。
ひょっとしたら、マイルス・デイビスとの写真もあるのではと思ったのですが、これは見つかりませんでした。
マイルス・デイビスとの写真、それから私が「しあんくれーる」に行ったときの印象を記したノートでも出てくるとより深まるのですが。
「しあんくれーる」については、もっといろいろ書かれているページがありそうです。どこかでは外観のカラー写真も見ました。
by そらへい (2012-04-28 22:10)
たいへーさん
こんばんは
有名なブルーノート盤ですね。
ジャズ喫茶、今も残っているお店がありますが
もう昔のように紫煙煙る中、大音響
と言う店はなくなっているようです。
by そらへい (2012-04-28 22:12)
今晩は。
お店の案内、レトロですね。いい。
by 夏炉冬扇 (2012-04-29 21:07)
「Champ Clair」「しあんくれーる」いいですね。
響きも、込められた意味も、マッチデザインも最高です。
今ではこういう大人な隠れ家が少なくなりましたよね。
スポーツ観戦してみんなで騒ぐようなところなんかは多いですが・・・
僕も思案に暮れてみたいです。
by b.b.mk2 (2012-04-30 07:53)
夏炉冬扇さん
こんにちは
名前も良いし、今も残っていたら
良い味を出しているだろうなと思いますね。
by そらへい (2012-04-30 11:56)
b.b.mk2さん
こんにちは
名前しゃれてますよね。
マッチデザインの女性のイラストは、こっちの方が先だと思うのですが
何となく高野悦子さんのイメージとだぶります。
残って欲しかったジャズ喫茶はいくつかありますが
そのうちの一つです。
by そらへい (2012-04-30 12:00)
こんばんは
先程は連番nice!ありがとうございました。
何だか得をした気分に・・・
しあんくれーる!
洒落た名前のお店ですね。
もう営業されてないとは残念ですね。。。
by Studio-Oz (2012-05-01 23:07)
Studio-Ozさん
こんばんは
関東の方では、有名なジャズ喫茶やクラシック喫茶
ファンの手で復活しているところもあるそうです。
京都でもそんな動きがあったら、嬉しいんですが。
by そらへい (2012-05-01 23:18)
こんなにたくさんあったのですね、しゃんくれーる・・・
立命館広小路学舎の横ですね
自分が在学中の時に広小路がなくなりました。
蝶類図鑑・・・たぶんいってます。
マッチ箱2,3個もってました。
記憶では蝶の絵のとてもきれいなマッチ箱だったと記憶してます
by ken (2012-05-05 00:15)
kenさん
こんにちは
1970年代、かつてジャズ喫茶花ざかりでした。
立命のご出身でしたか。
今は、京都は衣笠ですね。
蝶類図鑑、広告イラストはありますが
私は行っていなかったのか、マッチはありません。
その近くのブルーノートには入ったことあるのですが・・・
by そらへい (2012-05-06 11:27)
しあんっくれーるは中学の修学旅行で京都に行ったときに探した
のですが見つからなかったのをよく覚えています。40年近く前です。
その後スイングジャーナルの宣伝でマッチのデザインを見ていたので
とてもしたしみがありますね~
by tromboneimai (2012-05-07 21:08)
tromboneimaiさん
こんばんは
しあんくれーる、40年近く前なら現役ばりばりですね。
当時は、今のように情報がないので、高校生がジャズ喫茶を
捜すのは大変だったろうと思います。
店名もなかなかしゃれてますが、マッチデザインも印象的ですよね。
マッチデザインの方が先なんですが、何となく女の子のイメージが、
高野悦子さんとだぶります。
by そらへい (2012-05-10 20:25)
初めまして。
私は、今京都に住んでおります31歳の女性です。
面識のなく突然コメントを失礼いたします。
私は今、社会人をしながら、演劇活動をしております。
その演劇のワークの一環で、
「昔、京都にあって今はなくなったもの、失われたもの」
というものを調べて発表することになり、
何か、自分が興味をもって調べられるものはないかと調べたところ、
「しあんくれーる」というジャズ喫茶について書かれたブログをいくつか発見して、
その当時の文化や時代の温度に惹かれる部分もあり、「しあんくれーる」について調べることにしました。
調べていく過程で、こちらの記事にも出会うことができました
そらへい様がアップしてくださっているお店の写真は、とても貴重な資料になりました。ありがとうございます。
次の稽古では「しあんくれーる」での1シーンを芝居にして発表するという課題が出ております。
つきましては、お店の配置(テーブルやイスの様子とか、棚の材質とか、カウンター席の様子であるとか、雰囲気、においなど)や、
そのお店でお客さんや店員さんがどんなことを考えてどんな風に過ごされていたか、というようなことであるとか、
しあんくれーるで過ごしたことがない私ですが、
お店の様子をあたかも見てきたかのように想像できるように具体的に知りたい気持ちがあります。
演劇のワークといえども、今のところ個人個人のワークであるため、この題材が不特定多数の人たちに触れるように発表されることはありません。
知らないことや体験したことがないことを、あくまでも自分が体験したことがあるかのように人前で発表することができるようになる、ということが目的でございます。
とても一方的で不躾なことを突然申し上げ、恐縮なのですが、
そらへい様の気持ちがざわつかないようでございましたら、
やはり当時そこで生きていらした方の息遣いであるとか温度というものが表現されるようなものを
創りたいと思いましたので、
当時そちらで過ごされたそらへい様から直接、お店であったエピソードや、どんなことを話したり考えたりして過ごされてたのか、
想いだされることをおうかがいできれば、と思いコメントさせていただきました。
大変お手数をおかけいたしますが、
もしお聞かせいただけるようでございましたら、
入力させていただきましたURLが当方のブログになりますので、
メッセージくださると幸いでございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
長文、失礼いたしました。
by karasumaclass (2012-09-16 21:32)