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ハイレゾを聞く(1) [オーディオ]

 2月も終わりですね。暖かい日が2.3日続いたので家の裏を探してみたら、まだポツポツですがおなじみの早春の使者の訪れがありました。

DSC_2326.JPG ヒメオドリコソウ

DSC_2333.JPG オオイヌノフグリ

 さて、記事の方は久々にオーディオ話です。実はオープンリールデッキの続きがあり、あと1.2回書いてきちんと始末を付けてから、今回の話に進みたかったのですが、まとめきれないでいるうちに月日はどんどん過ぎてしまいました。

 アナログとは真逆、デジタル音源の話になりますが、それは以前から使っていたipodが壊れたのがそもそものきっかけでした。

 私はきちんと音楽を聞く時以外にも、部屋にいる間ずっと音楽を流しています。itunesでリッピングしたCDタイトルをipodでシャッフルして連続して再生させるのです。ipodのイヤホン端子からオーディオ装置へRCA入力して聞いていました。

 もちろんレコードやCDに比べると音の質は落ちましたが、じっくり聞くわけではないのでそれでもよいと思っていました。しかし、いつ頃からかipodクラシック、連続再生の途中で音が途切れるようになりました。初めは我慢していましたが次第に頻度が増してとうとう我慢できなくなりました。

 仕方無し一時期パソコンでインターネットラジオを聞いたり、パソコンにインストールしているitunesでライブラリを再生したりしていました。ただパソコンの音、ヘッドホン端子からオーディオ装置に繋いだだけでは、とても満足できる音になりません。いくら流し聞きとは言っても気持ち良い音で鳴ってくれないと却って耳障りになります。

 またipodを買い直そうかなとも思ったのですが、同じお金を使うならハイレゾも聞けるUSBDACを導入することにしました。これはデジタル信号をアナログに変換する装置です。パソコンとUSBで繋ぎ、そこからRCA接続でオーディオシステムに繋ぎます。

 今流行のハイレゾ、オーディオを趣味にする身としては気になる存在です。どんな音がするのか、果たして革命的なのか、一度は体現したいと思います。

 これが今回私が買ったUSBDACです。小さいですがなかなか質感があり、アップル製品に通じるMONOとしての存在感と魅力があるように思えます。私がこれを買った時点で、この小ささ、安さでPCM再生とDSD再生をこなすのは珍しい存在でした。

 USBDACは安いものだと一万円以下のものがあり、上は数百万と果てがありません。しかし、私の財布は限りなく限界があります。ある程度のクオリティを求めると最低これくらいの物は必要だそうです。

 私は持ち歩いてまでハイクォリティを求めないので、据え置き型がよかったのですが、据え置き型になると値段がもう少し高くなるのでこちらにしました。購入したのは去年でした。

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 とりあえずパソコンとオーディオシステムの間に繋いでitunesを再生してみました。これが思いの外よかったですね。まずヘッドホン出力とは大違いでした。ぼやけた音がすっきりクリアに聞こえるようになりました。

 itunesに入れてある音楽形式はアップルロスレスですからCDを聞くより音は悪いはずなのですが、USBDACを間に挟むことによってここまで音がよくなるとは思いませんでした。ハイレゾがどんな素晴らしい音なのか知りませんが、ながら聞きする分には、これでも十分じゃないかと思いました。

 USBDAC導入だけでけっこう気に入ったので、それだけで満足してしまい、手間のいるハイレゾ再生はつい後回しになってしまいました。ただ、メインで使っているパソコンで作業しながら音楽を聞くにはやはり何かと支障があるので、2万円ほどの中古パソコンを購入してこれを音楽再生専用に使うことにしました。

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 半年ほどそうして聞いていました。その間もずっとハイレゾは気になっていて、いつ取りかかろうかチャンスを待っていたのですが、先日ようやくハイレゾに挑戦することができました。

 オーディオ装置の方は揃っているので後は音楽を管理し、再生するソフトです。ハイレゾ音源の主流はFLACDSDなのですが、これがウインドウズ標準のウインドウズメディアプレーヤーやitunesで再生できないのです。

 それでfoobar2000というソフトをインストールして作業しました。雑誌の付録の音源もあったのですが、やはり聞き慣れた音で聞きたいので、ハイレゾ音源をダウンロード販売しているeーonkyoから「ハイレゾで聞くブルーノート」を購入しました。

 曲はMoanin'[Remastered 2013]、Autumn Leaves[2012 Remastered]、Maiden Voyage、Blue Train、Night Dreamer と言うラインアップで、いずれも5.60年を代表するブルーノートの名演です。5曲で967円でした。ファイル形式はwaveもありましたがflac 192kHz/24bitにしました。これらの曲は聞き慣れているので音を比べるのによいだろうと思いました。

 さて、聞いた感想ですが、初めはやはりちょっと興奮しましたね。なんと言っても初ハイレゾですからね。ちょっと感動しました。部屋の両脇に広がったスピーカーがそれぞれしっかり音を出している、躍動しているのがはっきり分かりました。

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 普段聞いている時より音量を上げ気味にしたせいかスピーカーの存在がとくに際立って聞こえましたね。この場合Celestion100だったのですが、ツイーターからスコーカー、ウーハーとすべてがはっきり活躍しているのが分かるという感じでした。

 細部まできちんと音が出ている。もちろん雑音もなく音は綺麗です。CDのような音の硬さもありません。ただ、音が綺麗すぎるせいでしょうか、聞いているうちに少し物足りなく思えてきます。

 レコードで味わったあの汗が飛び散るようなエモーショナルな部分が感じ取りにくいのです。この頃のジャズというと、音の善し悪しも大事ですが、何より伝わってくるエネルギー感に圧倒されたものです。それが伝わって来にくかった気がしたのは歳のせい、感性の衰えでしょうか。

 もう少し追い込んで聞かないと分からないかも知れません。音源も是非クラシックも聴いてみたいものです。それと、CD再生でも多少音の角が取れて相性が好いように思えた真空管アンプに繋いだらどう聞こえるか、JBLのスピーカーだとどんな風に変化して聞こえるか、あるいはハイレゾの本命、DSD再生ではどんな音が出るのか、それらはまた次回に試してみたいと思ってます。

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