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ハイレゾを聞く(2) [オーディオ]

 先週はびっくりするような寒い日があったのですが、今週はまたびっくりするような暖かい日があって、急にウグイスの鳴き声がいくつも聞こえて来たり、桜の蕾が膨らんで丸みを帯びてきたりしています。

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 ご近所のウメサンシュユももう満開ですね。晴れた日に撮った画像、パソコン取り込みに失敗してしまい、慌てて撮り直しましたが、生憎の雨上がりの夕方、写真としては最悪の条件になってしまいました。

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 さて、今日はハイレゾの続きです。何回か日を分けて聞き比べをしているのですが、我がB級オーディオシステム、それほど解像度が良いわけではありません。その上、私の耳も機器同様かなり老化しているので、細かなニュアンス、聞き分けられません。その辺のところ考慮されてお読みください。

 まずトランジスタの組み合わせ、YAMAHAのプリメインアンプAX-1200Celestion100で、CD、ハイレゾ、レコードと聞き分けてみました。私の持っているスピーカーの中では、Celestion100がいちばん現代的な音を出すスピーカーではないかと思います。

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 聞いた曲はe-onkyo musicでダウンロードしたお試し版ともいうべきアルバムハイレゾで聴くブルーノートです。収録曲は有名な物ばかりで、Moanin' Autumn Leaves Maiden Voyage Blue Train Night Dreamerとそうそうたる顔ぶれです。

 CD、レコード、ハイレゾと三つの音源が揃う Moanin’ Autumn Leaves Blue Train 中でもマイルスキャノンボール・アダレイのAutumn Leavesを中心に聞きました。

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 まず、CDですがプレーヤーがDENONの廉価版プレーヤーDCD-755AEですからハンデがあるかも知れません。CDの音というと音が硬くデジタル臭がしてあまり好きではないのですが、実際まともに聞いてみるとそれほど悪くありませんでした。

 ただ音の表情がどちらかといと棒のように一本調子でしなやかさや艶のようなものが感じられません。ハンク・ジョーンズのピアノが少し引っ込んで聞こえました。

 次にハイレゾ音源を聞きました。詳しい事は分からないのですが、CDは周波数が44.1khz、16bitであるのに対して、ハイレゾはflac 192kHz/24bitですから、CDより情報が多い分有利なはずです。

 まず聞いてみて最初の印象は、思ったより音が優しいと言うことです。デジタルがCDよりさらに進化するのでもっと鋭く硬い音、目の覚める様なくっきりした音がするのではないかと身構えていると拍子抜けします。

 もちろんスクラッチノイズやテープのヒスノイズなどはありません。あまり押しつけがましく前に出て来る音ではなく、あくまで精確な音という感じです。クリアでよく隅々まで出る音と言うべきでしょうか。最初に聞いたとき、レコードとあまり違いを感じられませんでした。

 最後にレコードをかけました。プレーヤーはDENONのDP-57Lで、針はDENONのMCカートリッジ、DL103LC2です。当然ですがMCでもかすかにスクラッチノイズは入ります。でも、聞き始めてすぐにやはりこの音だと思ってしまいます。

 音の善し悪しより、まず音楽が生き生きして聞こえるのです。音が弾んでいるような伝わってくるエネルギーの質が違うような。そんな風に聞こえるのは耳がレコードの音に慣れているからでしょうか。

 もっといろいろな音楽、音源を聞いてみないと分からないのですが、今回聞いた限りではハイレゾと言ってもそれほどびっくりするような音が出る訳ではないと言うことが分かりました。

 以前、ヨドバシカメラの売り場で、ソニーのウォークマンがハイレゾのデモンストレーションをしていて、備え付けのヘッドホンで聴いたときも、別に感動するようなことはなかったですね。

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 ただ、今までMP3の音とか、パソコンの音をUSBDACなしで聞いていた人には、目が覚めるような素晴らしい音に聞こえるかも知れませんね。しかし、それはハイレゾ音楽と言うより、USBDACが介在していることから来ているのではないかと思います。

 また、音の違いを比べるのには、私のシステムと私の耳ではいかにもロートル過ぎました。もう少し現代的なシステムで、しかも高性能ヘッドホンなどで聞くとより微細に違いが分かるような気がします。

 次に真空管アンプ、我が家のA3500改でも聞いてみましたが、これはミスマッチでしたね。真空管アンプはまた別の独特の空間を展開します。全体に音は少しくすみ丸くなります。独特の世界です。CDやハイレゾ、レコードの違いを感じる前に、トランジスタアンプと真空管アンプの違いが先に際立ってしまいます。

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 あと、ハイレゾというともう一つの形式DSDがあります。こちらの方が音的にはハイレゾ本命なのですが、残念ながら音源が限られています。私が聞くような古いジャズは録音時期も当然古いため、DSD再生できるスペックがありません。

 従って、DSDに関しては最新録音の最新音楽にほぼ限られるのですが、私はまだどんな音楽を聴いたら良いのか分かりません。雑誌の付録に付いていたDSDを聞いてみましたが、目を見張る音、巷で言われるような息づかいも聞こえるような臨場感は感じられませんでした。

 e-onkyo musicには、ジャズの名盤がかなりリストアップされています。スペックは皆flac 192kHz/24bitです。クリフォードブラウンメモリアル、ビル・エバンスのワルツフォーデビー、ケニードーハムの静かなるケニー、バグス・グルーブなど欲しいアルバムが目白押しですが、CDとレコードを持っていてまた新たに買い直す必要性があるかというと少し迷います。

 もう一つ、欠点はダウンロードに思ったより時間かかることです。私のパソコンのスペック、無線LANという環境も手伝ってはいるのでしょうが、一時にたくさんのダウンロードには向かないですね。

 今回の視聴を通して、ひょっとしたら、私のオーディオ生活、音楽生活がひっくり返るほどの衝撃をハイレゾはもたらすのではないかと思っていたのですが、今のところ杞憂でした。分かったのは、ハイレゾ、レコードに匹敵するくらいよく頑張っているなぁと言うところでしょうか。

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