雪の大晦日 [日々]
大晦日です。いよいよ2010年もあとわずかになってきました。今年最後のブログの更新が金曜日、今日にあたっています。さて、どうやって収めようかとあれこれ考えましたが、なかなか案がまとまりません。
先週のクリスマス・イブの時も、やはり金曜日で、よく似た状況だったのですが、たまたまパパボンさんから遥か宇宙を経由したクリスマス・メールが届いたので、それを題材にすることができました。
今回も何か空から降ってこないかなぁと天を仰いでいたら、天の助けがありました。またまた天から降ってきたんです。今回は雪です。ただし、風が強くて降って来ると言うより、風が音を孕んで横殴りに吹雪いています。
あっという間に積もりました。今冬初めての雪景色です。大晦日に雪が降って、しかも積もったのはあまり記憶がありません。
妻はせっかくした大掃除が、この雪で台無しになると不平をこぼしていますが、お天気ばかりは仕方ありません。私も一昨日洗った車がもうどろどろです。
せっかくの雪景色なので、買い物や飾りつけを先に済ませて、正月の支度に忙しい妻の目を盗んで裏山まで行ってきました。
雪景色をバックにルリビタキを撮りたいと思ったのですが、さすがに吹雪いているせいかルリビタキはやってきませんでした。それでも元気なヒヨドリが一羽、止まりにきました。残念ながら雪の中のしかも吹雪いている最中の野鳥は撮ったことがなくて、うまくピントを合わせられませんでした。
いつも林道の入り口には車が入れないように鍵のかかったチェーンが張られています。ただ毎年、12月31日には、皆が注連縄の飾りのウラジロを採りに行けるようにと鍵がはずされます。
この雪では林道は危険です。チェーンはかかったままでした。雪でわかりにくいですが、写真の左の線が林道の入り口脇の側溝です。
小さい野鳥の声がしていましたが、ともかく雪がひどくて姿はさっぱり見えません。カメラが濡れるのも心配なので、引き返すことにしました。途中、氏神様の入り口に総代さんの車が三台止まっていたので、寄って見ました。
新年のお参りを控えて、飾りを終えたお宮さんが雪の中で静かにたたずんでいました。灯篭にもすでに明かりがともっています。
正月3日、正面の拝殿で新年祭が執り行われます。私は今年還暦を迎えますし、集落の組長も当たっているので、ご丁寧にも二回もお払いを受けます。板の間、吹きさらしの拝殿、寒さが思いやられます。
午前中猛烈に吹雪いていた雪も昼からは、しんしんと静かに降り積もって、夕方にはかなり小降りになりました。家の裏の桜の木が、雪を載せて白い花を咲かせたように枝を広げています。
いつもより少し早い夕食は年越しそばをいただいて、今は部屋でNHK-FMのプレイバック東京JAZZ2010を聞いています。
番組は年明けまであるようです。いつもなら眠くなるまで起きているだけなのですが、今年は組長に当たっているので、夜の11時が過ぎるとお出かけしないといけません。
大晦日から新年にかけて、毎年、区役員、組長が地域の願い寺に集まって、お経を上げてもらいます。それからご近所の方たちと一緒に、除夜の鐘を撞くのが恒例になっています。
4度目か5度目の除夜の鐘撞きですが、こんな雪の日は初めてです。心鎮めて鐘を撞き、今年こそは尽きぬ物欲の煩悩を払って来ようかと思っております。
それでは、皆さん、今年一年、お世話になりました。来年もまたよろしくお願いいたします。良いお年をお迎えください。