DL-103LC2 [オーディオ]
DL-102を導入してから、ジャズを聞く時はステレオ録音盤であってもこれ一本でした。プレーヤーが二台あるので、交換せずともM44Gでステレオ再生は可能だったのですが、あまり必要性を感じませんでした。
しかし、クラシック用にもう一本MCカートリッジが欲しかったので導入することにしました。オルトフォンあたりがいいなぁとは思うのですが、高そうです。
私の手元には、数年前、ヤフオクで落としたレコードプレーヤーDP-57Lに付いていたカンチレバーの折れたDL-103LC2があります。このカートリッジで針交換すれば、DL-103を新品で買うより少し安く付きます。
DL-103LC2はLC-OFC(線形結晶無酸素銅)線を使用したDL-103の派生品です。1986年発売だそうで、現在は発売されていません。それでDL-103と交換になると思っていたら、交換針はあるそうで、しかもDL-103の針交換より少し高い。
普通に考えれば、値段も少し高くなっているので音もよいと考えるのが妥当なところですが、単純にそうとも言いきれないところがオーディオの難しいところです。
届いたDL-103LC2で最初に聞いたのはアルチュール・グリュミオーのモーツァルトのバイオリン協奏曲、きれいな音でした。爽やかで軽快な音がセパレートされて二つのスピーカから流れてきました。
M44Gと比べると音が柔らかくなり、表現力が増します。少し華やかさもあって軽快です。いろいろなレコードをとっかえひっかえ聞いてみました。
DL-103の音を聞いたことがないのでわかりませんが、DL-103LC2のキャラなのかDL-102から類推していたイメージより少し音が爽やかすぎると言うか、軽く感じられました。もっともDL-102は真空管アンプとJBLに繋がり、こちらはソリッドステートアンプとスキャンダイナなので、純粋な比較にはなりません。
この組み合わせでジャズを聞くと、きれいであっさりした演奏になります。ジャズ独特のばた臭さや濃さが希薄に感じられます。
ただ、久し振りに聞くステレオ再生だったのでセパレーションのよい録音だと新鮮に感じるところもありました。デイブ・ブルーベックの「TIME OUT」、ずっとモノラルで聞いていたので、左にブルーベックのピアノ、右にモレロのシンバル、そしてセンターからポール・デスモンドのアルトが浮かび上がってきたときには、ステレオ再生もたまにはいいものだと思いました。
ご訪問ありがとうございます。
1950年代、ジャズとジャズ喫茶が圧倒的に輝いていた時代があった。
真空管アンプからジャズが、がんがん流れていた時代であった。
時代が様変わりし、蕎麦屋で真空管アンプからジャズを流している。
これでは、当時のジャズの熱気は伝わらない。
アンプにこだわり、ジャズを聴く、贅沢三昧ですね。
by mwainfo (2008-05-02 22:22)
DL-103Rの針先が飛んで早数ヶ月、未だに針交換が出来ません。久しぶりにSTEREO盤はSTEREO針で聴いてみたくなりました。
夏までには交換したい。。。
by tempo (2008-05-03 01:04)
モノラルで良い音質を聴き込み
ステレオで定位の世界を遊ぶ
とっても贅沢な楽しみ方ですね〜♪
by FUCKINTOSH66 (2008-05-04 13:54)
mwainfoさま
コメント並びにniceありがとうございます。
JBLのスピーカー(しかも片方だけ)とカートリッジ以外は
30年あまり前に揃えた機器と中古ばかり
自称「がらくたオーディオ」です。
最近の高価な機器はとても手が出ませんが、
「がらくたオーディオ」でも、音楽を楽しむには
十分です。
by 空兵ーS (2008-05-04 21:08)
tempoさん
DL-103、DL-103R、DL-103LC2、どう音が違うんでしょうね。
オリジナルのDL-103でも、昔と今では音が違うとか。
当分はDL-103LC2ですが、いつかオリジナルのDL-103に戻りたいなと思っています。
by 空兵ーS (2008-05-04 21:13)
FUCKINTOSH66 さん
いつもコメント&niceありがとうございます。
オーディオに凝ってくると、違いというか
聞き比べがしたくなってきたりします。
同じ音楽のはずなんですが・・・
いろいろあれこれ試して楽しんでます。
by 空兵ーS (2008-05-04 21:16)