それで、どうしている？ [音楽（ジャズ）]
先週、川原で見つけたヒガンバナ、家の裏はまだと思っていたら、台風の来る直前に灯心のような蕾がにょきにょき出始めていました。写真は台風が過ぎ去ったあと、家の裏の桜の木の下です。
残暑の続き方、年によっていろいろなのに、撮った写真を見てみると去年も一昨年も今頃咲き始めています。別名曼珠沙華とも言いますが、彼岸花とはよく言ったものです。自然の時間は正確ですね。
台風が過ぎて涼しくなると、待ちかねたように真空管アンプに火を入れます。８月の末から涼しくなるたびに、真空管アンプを灯すのですが、ぶり返す残暑に再度夏休みを強いられておりました。
嵐のあとのちょっとひんやりした静かな夜は、やはりボーカルものが心に染みるような気がします。夏の間、開け放っていた窓も閉めて、ボリュームを少し上げて聞きます。
図書館で何気なく借りてきたジャズボーカルを集めたCD、あまり期待していなかったのですが聞いてみるとなかなか良かったですね。おなじみのスタンダードナンバーが揃っていて耳あたりが良い上に、CDでも真空管アンプで聞くと声に厚みと迫力が加わって、ボーカルが臨場感濃く迫ってきます。
歌手はジャズシンガーとして私が知っているのはカーメン・マクレエとクリス・コナーしかいなくて、知っている人は知っているのでしょうが私の勉強不足、知らない名前がほとんどです。その中で異色なのが、リンダ・ロンシュタットでした。
もちろん彼女は１９７０年、８０年代一世を風靡したポピュラーシンガーです。誰もが知っている有名なヒット曲というと「It's So Easy」でしょうか。
歌だけでなく、スタイルも良くて美人です。大きな瞳、整ったルックス、一時期、同じく美人シンガーのオリビア・ニュートンジョンと区別が付きませんでした。オリビアのレコードを買ったことがあるのにリンダ・ロンシュタットは一枚も持っていません。
その彼女が、意外にもジャズの名曲、「ホワッツ・ニュー」と「ラウンド・ミッドナイト」を歌っているんですが、これが並み居るジャズシンガーを抑えて私の耳に心地よかったですね。
ジャズというと、ちょっと斜に構えたり、アンニュイな雰囲気を醸す歌い方が多い中で、彼女はまともに曲に対峙し、切々と歌い、張りのある美し声でドラマチックに歌い上げます。
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Elektra / Wea
- 発売日: 1987/09/11
- メディア: CD
元のCDはこちらのようです。
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2011/08/17
- メディア: CD
残念ながら、YouTubeで「ホワッツ・ニュー」を見つけられなかったのですが、こちら↑で視聴できます。ホワッツ・ニューとは未練を残しつつ別れた相手と再会したとき、「それで、どうしている？」と尋ねる感じなんだそうです。
もう一曲のラウンド・ミッドナイトはYouTubeで見つかりました。それにしてもセロニアス・モンクのこの曲、ジャズを聞き始めた頃、マイルス・デイビスの演奏で知ったのですが、こうして歌詞つきのボーカルで聞いてもやはり名曲だと思いますね。
僕のまわりでも毎年今頃の話題は "ヒガンバナの計ったような正確さ" になります。もっとも昼休みのウォーキング仲間（63才の2人）との間の話題ですが（笑）。今年もさっそくこの話題になったばかりです。ヒガンバナの咲く時期も正確なら、この２人が話題にするのも毎年正確だなと思うのですが（笑）。
僕もオリビアの顔や声、曲は浮かぶのですが、リンダの方は顔しか浮かびません。１度や２度は聞いたことがあると思うのですが。ジャズも歌ってたのですね。
この季節は特に女性ボーカルがしみてきますね。そらへいさんにann burtonを教えていただくまでは、ボーカルが入ったJAZZは聞かなかったのですが、あれから色々聞いてノラ ジョーンズにハマっています。
by b.b.mk2 (2011-09-23 19:45)
ボクはIt's So Easy を中学校の頃聞いて、ルックスはきれいだし、声もいいのですが、シャウトするところで、おっさんみたいな声になるので非常に違和感がありました。（ブリッジの「フォーリンラブ」って歌うところ）
by しばちゃん2cv (2011-09-23 20:26)
そらへいさん、こんばんは。
急に寒くなってきましたね。・・・腰に”ほっカイロ”・・腰痛緩和します。
やっぱり、この時期は”女性ボーカル”が似合いますね！
「エラ＆ルイ」を楽しみながら、”ホット・コーヒー”が
飲みたくなりました。
真空管アンプの灯火と合わせて一番良い季節到来です！
by プリウス (2011-09-23 20:52)
b.b.mk2さん
こんばんは
ひょっとしたら私も、毎年彼岸花の記事をこの時期に
正確にアップしているかも(笑)
オリビアは映画にも出演したりして、リンダ・ロンシュタットより
よりポピュラーなんでしょうか。
このところリンダ・ロンシュタットの方を耳にする機会が増えています。
ジャズを歌い出したのは90年代頃からだそうです。
私もジャズボーカル、若い頃は苦手で数枚しか持っていなかったのですが
歳と共にその魅力に惹かれるようになって来ました。
ノラ・ジョーンズ、このかたも美人ですね。
声はリタ・クーリッジに比べてずっとジャズ向きですね。
by そらへい (2011-09-23 22:29)
しばちゃん2cvさん
こんばんは
テンポの良い曲なので今まで気になりませんでしたが
そう言われて気に直してみると確かに綺麗な歌い方ではないですね。
若さでしょうか。
ホワッツ・ニューやラウンド・ミッドナイトには
そんな歌い方をしているところは無いと思います。
by そらへい (2011-09-23 22:38)
プリウスさん
こんばんは
本当に急に寒くなって来ましたね。
腰痛はずいぶんましになりましたがまだ完全ではありません。
治りが遅いとぼやいたら、妻にそんなに早く治らないと
逆に叱られてしまいました。
エラ＆ルイにコーヒー、最高の組み合わせですね。
真空管アンプと共に、ようやく楽しめる季節がやって来ました。
曲やオーディオ機器の組み合わせを色々変えて
楽しい悩みです。
by そらへい (2011-09-23 22:50)
オリビアファンでしたか。
私も、夢の中でアメリカへ（本当はオーストラリア）会いにいくほど好きでした。
リンダロンシュタットのジャズアルバムも大好きで、
素直に歌っているので、スタンダードの名曲を覚えたものです。
by manamana (2011-09-23 23:02)
今、福岡でも彼岸花が咲き乱れています。
彼岸花って群生してますよね。緑の中の赤はとても目立ちますね。
さて、ちょっと記事には関係ないのですが、最後の写真。
中段右手のアンプはYAMAHAですよね？
四角い内照式のスイッチを見ると瞬間的にそう思ってしまいます。
タグを見ると、“C-6”とありました。やっぱりそうだあ！(笑)
先週、昔馴染みの協力会社さんと話しをする機会がありました。
ひょんなことから趣味の話になり、オーディオの話になりました。
その人曰く、「ぼくは最近、モノラルで聴いてるんですよ」。
続けて、「最近のアンプには“モードスイッチ”がないから、モノラル
が選べないんですよ。可哀想だなあ、モノラル最高なのに」。
そんなことを思い出しながら、C-6の写真を見ました。
モードスイッチ、見事に付いてますね。
STEREOで聴けるものを、わざわざMONOで聴くという発想なんて
ぼくにはなかったけど、いまだに？？という感じですよ。
そらへいさん、一度モノで聴いてみていただけないでしょうか？＾＾；
by song4u (2011-09-23 23:16)
こんばんは。
うっとりと聞き入りました。
by sigedonn (2011-09-24 00:19)
彼岸花、 見ると秋を感じますね、
しばらくレコードも聞いてないです、秋の夜長・・ジャズ聞こう (^-^)。
by himanaoyaji (2011-09-24 05:54)
そらへいさん おはようございます。 すばらしいシステムを お持ちですね！いいな～ これで ラウンド・ミッドナイトを音を絞って聴くと いいでしょうね・・・
by 般若坊 (2011-09-24 07:55)
芸術の秋、秋の夜長をゆっくり楽しむのも良いものですね！
最近購入した城下工業のアンプ＋CD＋スピーカーはベッドサイドに置いて楽しむには最高です。
ちょっと不満だった低音域の薄っぺらいところは、同社のこのスピーカー専用に開発されたサブウーファーを購入することにより解消されました。
そのうち、もう少し心に余裕ができたら、屋根裏からプレーヤーを出してきてレコードを聴きたいと思います。
こんな素敵な一時を過ごすきっかけを頂いたそらへいさんには、何時も感謝です！
by 駅員3 (2011-09-24 08:47)
リンダ・ロンシュタットはアメリカ女性ヴォーカル史上（←何なんだ 笑）
最高の一人だと今でも思っています。
「風にさらわれた恋」前後の彼女が最高に好きです。
RUKO
by 末尾ルコ（アルベール） (2011-09-24 08:52)
彼岸花、というタイトルの小津安二郎さんの映画を思い出しました。
しかしアンプセッティング、凄いですね。Ｗカセットデッキなんですね。
ラックスのチューナーにヤマハはプリですかね？イコライザついてます？
そこにＪＢＬだったら、かなり期待できそうな音ですね。
by muzik (2011-09-24 09:05)
リンダ・ロンシュタットですね、懐かしいですね
自分が高校生の時だったか中学だったか・・イッツ・ソー・イージイ
ですね、彼女 スタンダードナンバーを歌ってるのですね
知らなったなあ・・とても聴きやすい感じでいいですね。
そういえば弘田三枝子さんのマイ・ファニーバレンタイン聞いたとき
はあまりのうまさにびっくりしました。
秋はヴォーカルがここちよいですね
by ken (2011-09-24 09:50)
「Ｗｈａｔ’ｓ Ｎｅｗ」などという再開があれば人生も麗しいのですが、
どうもそんな思い出も乏しい・・・
仕方が無いので、妄想しながら聴いてみますか。＾＾；
by たいへー (2011-09-24 09:57)
manamanaさん
こんにちは
オリビアのファンと言うほどでもないのですが
「詩小説オリビアベストコレクション」というアルバムを一枚持ってます。
YouTubeでビデオ見てもきれいですね。
夢で会いに行きたくなる気持ちわかります。
リンダ・ロンシュタットのジャズアルバムは、
買うかどうか思案中です。
by そらへい (2011-09-24 12:59)
song4uさん
こんにちは
ヒガンバナが棚田の畦を赤く縁取っている写真を見かけますが
私たちのところはぽつぽつ固まって咲いている程度、
昔は畑の畦が赤く染まっていたのに。
YAMAHAのコントロールアンプC-6です。
本当はC-2aが欲しかったのですが予算が無くて・・・
我が家には壊れているアンプを含めて４台ほどあるのですが
皆、古い機種なのでモノ、ステレオ切り替え出来るタイプです。
レコードプレーヤーの一台は、モノラルカートリッジが付いていて
これで純粋にモノラル再生を楽しんでいます。
定位のよさ、音の力強さのようなものが
とくにモノラル再生は優れている気がします。
モノラル再生の良さを発見して、一時期、
なんでもかでもモノラルでしたが、今は
ステレオの良さも見直して使い分けしています。
by そらへい (2011-09-24 13:11)
sigedonnさん
こんばんは
ラウンド・ミッドナイトと小声で繰り返すところが
何とも言えませんね。
by そらへい (2011-09-24 13:12)
himanaoyajiさん
こんにちは
暑い夏を終えて、おなじみの秋の代表が
次から次へと顔を出し始めています。
これから、自然がちょっと忙しそうです。
by そらへい (2011-09-24 13:14)
般若坊さん
こんにちは
すべて中古品の寄せ集めなのですが
新品では手に入れにくいものもあり、中古万歳です。
ラウンド・ミッドナイト
タイトルからして、夜静かに聞く音楽ですね。
by そらへい (2011-09-24 13:17)
駅員3さん
こんにちは
一度は葬り去られかけていた真空管アンプがまた脚光を浴びているのは
効率一点張りでない証拠、いいことですね。
真空管とCDは両者の長所と欠点が互いに補い合って
いい音を出してくれている気がします。
レコードは、正確さは別にして何とも言えないアナログの迫力が
伝わってきます。まさしく溝を擦って音を出しているような・・・
屋根裏からどんなレコードプレーヤーが出てくるのか楽しみです。
駅員３のような忙しい方だからこそ、
真空管アンプとアナログレコードを手間をかけて聞かれることは意味がある気がします。片面、いえ一曲でもいい気がします。
by そらへい (2011-09-24 13:24)
RUKOさん
こんにちは
ファンの方がやはりおられましたね。
私は今頃囓りだしたところなのですが
「風にさらわれた恋」
タイトルからしていいですね。聞いてみます。
by そらへい (2011-09-24 13:26)
muzikさん
こんにちは
カセットはこれはシングルです。
ダブルは壊れやすいので敬遠したのですが
録音、再生を考えるとダブルですよね。
YAMAHAのコントロールアンプにあるのは、トーンコントロールですね。
ほとんど使ってません。ダイレクトが好きなので。
もう一台あるYAMAHAのアンプは各種のモードをジャンプします。
こちらの音の方がクリアで迫力を感じます。
オーディオの夢は尽きませんが
小遣いはすぐ底をつきます（笑）
by そらへい (2011-09-24 13:32)
kenさん
こんにちは
そうなんですよね。イッツ・ソー・イージイしか知らない
リンダ・ロンシュタットが歌う、ジャズボーカルは
ポピュラー出身のせいか、おっしゃるように聞きやすいですね。
ジャズをあまり聞かれたことがない方にも入りやすい気がします。
リンダのジャズ、この２曲だけにとどめておくべきか
二枚組のジャズCDを買うべきか、迷っています。
by そらへい (2011-09-24 13:36)
彼岸花の時節でやすね。
散歩の途中、見つけると つい立ち止まって魅入ってしまいやす。
どんな気温の年にも 必ずこの時期に咲くのが不思議でやすよね(◎o◎)
by ぼんぼちぼちぼち (2011-09-24 13:38)
たいへーさん
こんにちは
初めは、ラウンド・ミッドナイトだったのですが
願望と妄想を込めて、このタイトルを選びました（笑）
秋はそういう思いも募る気がします。
いくつになっても・・・
by そらへい (2011-09-24 13:43)
ぼんぼちぼちぼちさん
こんにちは
よく考えれば、不思議な花ですよね。
目立つ赤い色と形、細くて脆い茎・・・
子供の頃からあぜ道を伝うように連なって咲いていました。
家に持ち帰ろうとすると母に叱られましたね。
彼岸花、曼珠沙華いずれも仏教に関係がありそうな名前でもあります。
by そらへい (2011-09-24 13:50)
意外なメジャーボーカルがJAZZを唄い
いい雰囲気を出しているアルバムを見かけますね。
私はマーカスミラーのザ・キング・イズ・ゴーン/日本盤のボーナス曲
"Round midnight"のレイラ・ハサウェイの歌が良いと思いました。
彼岸花、本当に不思議な話しです。
by ベルベット (2011-09-25 10:03)
ベルベットさん
こんにちは
レイラ・ハサウェイ
私は初めて聞く名前ですが、YouTubeで検索してみると
たくさんヒットするので、有名なんですね。
残念ながら、ラウンドミッドナイトは見つかりませんでしたが
張り上げる高い声と言うよりは、粘りと渋みのある声で
ジャジィーと言うより、ブルージーというか
バックの音楽も凄い迫力です。
by そらへい (2011-09-25 14:51)
同じく、カーメン・マクレエとクリス・コナーとリンダ・ロンシュタットしか知りません＾＾・・・曲は有名なのが多いですね。
いきなり涼しくなりました。やっと窓を閉めて音楽を聴けますね。
by なちゃ (2011-09-25 17:39)
なちゃさん
こんばんは
他の人のブログを拝見しても、知らないミュージシャンのなんと多いこと。
そういうなかで、思いがけない出会いがあったりすることもあるのですが。
本当に急に涼しくなりました。
窓を閉めて、いろんな意味で音楽聞きやすい季節になって来ましたね。
by そらへい (2011-09-25 19:31)
こんばんは
ご無沙汰しております・・
リンダ・ロンシュタットのホワッツ・ニューは、当時FMステーション等の
雑誌でよく見かけました。
昨年、3枚程格安にてリンダのレコードを購入しましたが
なかなか良かったですよ！
by Studio-Oz (2011-09-27 19:44)
Studio-Ozさん
こんばんは
お久しぶりでした。
リンダ・ロンシュタットのホワッツ・ニュー出た時は
話題になっていたのですね。
少しも知りませんでした。
何時も行っている中古店、最近ジャズ、クラシック少ないのですが
ポピュラーはかなりありました。
リンダ・ロンシュタットも何枚かあった気がします。
タイトル見ていなかったけれど今度物色してみようと思います。
by そらへい (2011-09-28 18:43)