梅雨の夜~DUKE JORDAN [音楽(ジャズ)]
梅雨に入ったわりには、あまり雨が降らないなと思っていたら、昨日から空はどんより、空気はじっとりしてきて、とうとう雨も降り出しました。
昨日も今日も、雨は午後からですが今日の方が降り方は激しいようです。細かな雨音が、夜のとばりの向こうからざわめきのように聞こえてきます。
久し振りに真空管アンプのスイッチを入れて、こんな日はどんな音楽がよいかなと、レコード棚を漁ってみました。
カーティス・フラーの「ブルース・エット」やハンク・ジョーンズの「ザ・トリオ」などと一緒に昔買った「オリジナル サボイ レコーディング1500」と言うシリーズのうちの一枚です。
このレコードをターンテーブルに乗せるのは久し振りのような気がします。アンプが十分暖まってから、レコードに針をおろすと、それまで室内に進入していた雨音がすっと後ろに引いて、変わりにジョーダンのピアノの煽るようなうねるような独特のメロディラインがJBLから聞こえてきました。
A面はパーシー・ヒース(b)とアート・ブレイキー(ds)のトリオ演奏、4曲目の「サマータイム」だけがジョーダンのソロです。いいですね。
B面は上記トリオにセシル・ペイン(bs)とエディ・パート(tb)が加わったクインテットです。
「サマータイム」や「チュニジアの夜」などのスタンダードと「FLIGHT TO JORDAN」を初めとするジョーダン作曲のオリジナル曲の組み合わせです。どの演奏も紛れもなくジョーダンなのですが、後年のものと比べるとアクがそれほど強くなくて、品良くまとまっている感じがします。
1955年録音のモノラル盤。クレジットをよく見てみたら、録音はブルーノートの名録音でおなじみのルディ・ヴァン・ゲルダーでした。
ハロルド・フェイスタインのジャケットデザインもなかなかしゃれてますね。
こんばんは。
お寄り頂き、ナイス、コメント有難うございます。
エルビスもジャニスも、みな黒人音楽のブルースに惹かれた。それが
若者たちの心を掴んだのだろうか。時代なのか、今、あの熱気はない。
真空管アンプで聴くジョーダン。ナイス! 時が止まりますね。
by mwainfo (2008-06-20 23:39)
ジョーダンとセシル・ペインの共演盤は良いですね。余程相性がよかったのでしょうか。ところで夏場は真空管アンプは発熱が凄そうですね。
by tempo (2008-06-21 08:15)
この盤もルディ・ヴァン・ゲルダーなんですねぇ
あの独特な指使いの音も綺麗に聴こえるんでしょうね〜♪
ジャケットも渋いっ!
by FUCKINTOSH66 (2008-06-22 12:33)
mwainfo さま
こんばんは、ナイス、コメントありがとうございます。
>時代なのか、今、あの熱気はない。
確かに
突き動かすようなエモーション、
揺さぶる問いかけがありました。
今は口当たりの良い共感ばかり・・・
by 空兵ーS (2008-06-22 21:41)
tempoさん
オーディオシステムからは真空管アンプの熱気が
スピーカーシステムからは50年代ジャズの熱気が
伝わってきます。
by 空兵ーS (2008-06-22 21:43)
FUCKINTOSH66 さんへ
モノラルなんですが、50年代半ば独特のしっかりした音です。
ルディ・ヴァン・ゲルダーはブルーノート専属と思ってましたがSAVOYでも録音していたんですね。
このアルバムではジョーダンのけれん味のない演奏が聴けますよ。
by 空兵ーS (2008-06-22 21:50)