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FLIGHT TO DENMARK [音楽(ジャズ)]

 DUKE JORDANの続きです。連続して取り上げるほど嵌っているわけでもないのですが、話の続きとしてお付き合いください。

 DUKE JORDANは我が田舎の隣町にある文化ホールに来たことがあります。彼は1976年から20回ほど来日しているそうで、けっこう地方にも精力的に回っていたようです。

 ただ、我が隣町に来たのがいつ頃だったのか、正確な記録がありません。私は結婚していましたが子供が生まれていたのかどうか、いずれにしても1980年代後半だったのではないかと思います。

 結婚すると同時に父を亡くした私は、それまで父任せにしていた田舎の付き合いや農作業などを継いで、あたふたとそれこそジャズどころではない日々を送っていました。私がJORDANの話をすると、たまには行ってきたらと妻は言ってくれました。

 

 YoutubeのJORDANは正装していますが、私がコンサートで見たJORDANは紺か黒のシャツにベージュの綿のスラックスと揃いのベストと言うラフな出で立ちでした。この画像のように痩せていて、鼻の下に髭を蓄え、ひょうひょうとした感じのおしゃれなじいさんでした。

 トリオでしたが、サイドメンが誰だったか全く覚えがありません。ステージのスポットライトがあたったところ、ジョーダンのピアノあたりから紫煙がゆらゆらと立ち上っていたのを覚えています。

 座席が1000ほどの文化ホールのあちこちには空席が目立って、やっぱり田舎だなぁと思わせました。そして、何となくDUKE JORDANに申し訳ないような気がしました。

 ジョーダンの弾く曲は親しみやすく、どれもずっと前から聞いて知っていたかのように聞こえます。田舎のホールで聞くジャズは、聴衆がまじめ過ぎるのか少し盛り上がりに欠けましたが、久し振りの生のコンサート、日常の細々としたことなどを忘れて浸れる夜でした。

 コンサートに行くと必ず買っていたパンフレットが残っていないと言うことは、この会場では売られていなかったのかもしれません。変わりにレコード店が入っていて、CDを販売していました。

41Z2jPW6XJL._SL500_AA240_.jpg
 FLIGHT TO DENMARK
 その時に買ったCDです。

416DGPVMW0L._SL500_AA240_.jpg                                         「危険な関係のブルース」

 日本人に親しまれたDUKE JORDANは2006年8月8日に亡くなりました。84才だったそうです。

 


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コメント 8

yayoishibainu

こんばんは。。。
Duke Jordan
『優しさ』を感じる稀有なピアニストだと想います。
自作曲に 彼の人柄がよく表れていますね。
私の大好きな曲
『Glad I met Pat』は
『FLIGHT TO DENMARK』
A面のラストです。
by yayoishibainu (2008-06-28 19:30) 

FUCKINTOSH66

この当時、もっとJazzを聴いていればなぁと思うことがしばしば...
Duke Jordan、生で見て聴きたかったです。羨ましいっ!
by FUCKINTOSH66 (2008-06-29 13:12) 

空兵ーS

yayoishibainuさん
こんばんは
『Glad I met Pat』
愛らしくて親しみやすい曲ですね。
私の「FLIGHT TO DENMARK」はCDなので、
take3とtake4が収録されています。
Duke Jordanの奏でるピアノには、
独特の心地よい響きを感じます。
by 空兵ーS (2008-07-02 22:05) 

空兵ーS

FUCKINTOSH66 さん
こんばんは
90年代の来日時なら聞けたかもしれませんね。
けっこう小さなライブも行っていたようです。
私は、これより少し後にレイ・ブライアントが田舎のジャズ喫茶に来たのに
行かなかったこと、いまだに悔やんでます。
狭いお店だったのですぐそこで聞けたはずなのですが。
by 空兵ーS (2008-07-02 22:10) 

mwainfo

こんばんは。
いつもお寄り頂き有難うございます。マイルス・スマイルズって、そうだった
んですか。
1964年、厚生年金ホールのマイルスの初来日の舞台でも、そういえば
神妙な顔して吹いていました。
by mwainfo (2008-07-02 22:49) 

空兵ーS

mwainfo さんこんばんは
初来日、聞きに行かれたのですか。
私はその約10年後、もうエレクトリックを使っていました。
コンサートの間、にこりともしませんでしたね。
ショーマンシップどころか、愛想のかけらもありません。
サッチモなどとは大違い。
それがマイルスのスタイルだったんでしょうね。
by 空兵ーS (2008-07-02 23:16) 

mwainfo

こんにちは。
昨日、縁があって、チャーリーパーカー、デュークジョーダンの”Birds gets
the town”をSavoy 952AのSP盤で聴きました。
もう一枚、”Quasimado" Dial 1015 、 ジョーダン、ローチ、マイルス、
ジョンソンが加わったもの。
真空管アンプで、楽器本来の息ずかいが聴こえてくるようでした。


by mwainfo (2008-07-10 16:52) 

イチロ

僕は、この雪の中に佇むジョーダンのアルバムが好きです。
これは結構名作ぞろいですよね。僕はCDしか持っていませんが、
オリジナルの方を聴きたいです。
多分、CDの方は曲が多かったように記憶しています。
by イチロ (2008-07-10 18:36) 

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