A DAY IN TOKYO [音楽(ジャズ)]
THE TOMMY FLANAGAN TRIO/
A DAY IN TOKYO
1975年2月、トミー・フラナガンがエラ・フィッツジェラルドの伴奏者として来日したおりに、タイトルどおり東京、目黒、ポリドールのスタジオで録音されたものです。
録音日は1975年2月15日、私がコンサートを聞きに行った次の日です。エラ・フィッツジェラルドのコンサート予定を見ると、この日だけ彼女のコンサートの予定が入っていません。彼女がお休みの日に録音されたようです。
ただ、私がこのレコードの存在を知ったのはそれから33年後、このブログでyayoishibainuさんからいただいたコメントからでした。そのコメントでは「トーキョ・リサイタル」となっています。検索してみるとありました。
TOMMY FLANAGAN/THE TOKYO RECITAL
タイトルこそ違え、収録曲は順番が少し違うだけで同じです。録音日も同じ、トリオのメンバーも同じなのでまったく同じものだと思います。
TOMMY FLANAGAN(p) 、KETER BETTS(b)、BODY DURHAM(ds)
このLPの曲目はオールエリントンナンバーのようです。「キャラバン」や「A列車で行こう」が入っていますのでコンサート当日の曲目とも近い気がします。
ただ、 約33年ぶりに接するトミー・フラナガンの演奏、当日を髣髴とさせると言えるほど私の記憶力がよくありません。せめてコンサートの実況録音であったらあの日の熱狂の一端が伝わってくるのにと思うのですが。
トミー・フラナガンのリーダーアルバムというと「オーバー・シーズ」くらいしか思いつきませんが、サイドメンとして参加し堅実なプレイを見せている名盤は数え切れないくらいある気がします。私が持っているレコードをざっとあたってみても「サキソフォン・コロッサス」「ケニー・バレル&ジョン・コルトレーン」「quiet kenny」「BLUES ette」、タイムの「BOOKER LITTLE」・・・・
このアルバムでも相変わらず渋い演奏を聴かせてくれます。華麗とか軽やかさとかとは対極の演奏でしょうか。虚飾を一切感じさせない堅実な演奏、一見控えめながらもよく歌っている演奏は聴いていて好感が持てます。ゆったりと浸れるジャズですね。
ふっと思ったんですがトミフラの顔ってどこか和的なものがあって、
すごく良い人に感じます。
by イチロ (2008-12-07 06:56)
トミー・フラナガン、サイドメンとして、これほど多くのジャズの巨人たちと共演したプレーヤーもいないかもしれない。スイングジャーナル、第一回ゴールドディスクや、課長 島耕作 ジャズ・セレクションなどにも選ばれている位幅広い人気があります。
圧倒的なビルエバンスのワルツフォーデビーの評価とともに、オーバー・シーズは、ピアノトリオの最高傑作などと言われた名盤という評価もあります。
by mwainfo (2008-12-07 17:16)
イチロさんへ
髭のせいでしょうかね。朴訥な感じがしますね。スタープレーヤーというよりやはりサイドでいぶし銀のように輝く存在でしょうか。
by 空兵ーS (2008-12-08 21:56)
mwainfo さんへ」
第一回ゴールドディスクや、課長 島耕作 ジャズ・セレクションなどにも選ばれている・・・とはぜんぜん知りませんでした。
ほんとに名盤のあちらにもこちらにもトミーフラナガンのクレジットがあって驚きます。日本での人気がひときわ高いプレーヤーの一人ですね。
by 空兵ーS (2008-12-08 22:08)