古い雑誌から [その他]
前々回にLUXのチューナーを衝動買いした記事を掲載したところ、bigryu さんとSIRUBE さんが何か触発されるものがあったのか、同じようにチューナーを購入されたそうです。中でもSIRUBEさんは私と同じLUXのチューナーでした。お二人ともそれぞれのアプローチで古いチューナーとFMを楽しんでおられるようで、仲間が増えて嬉しい限りです。
さて、今夜は私のLUXのチューナーが世に出て、おそらく最初のオーナーがFMを聞いていただろう頃に発売されたスイングジャーナル誌の臨時増刊号の話です。
「世界ジャズ人名辞典」
スイングジャーナル、1976年4月臨時増刊号です。A4判、総ページ数590ページ、時刻表並みの厚みがあります。定価は1300円、ちょうど当時の廉価盤レコード一枚分くらいの値段ですね。
野口久光さんと油井正一さんの「監修にあたって」を読むと、この人名辞典は1971年に出たものの増補改訂版だそうです。収録者数が71年版では2100名だったのが、今回は2400名に増えています。
今はインターネットの時代になって、知らないジャズミュージシャンの名前にぶつかっても、検索すれば経歴から、主要作品、写真まで捜すことが出来るのですが、当時は貴重な資料でした。
なちゃさんの記事で知った先日亡くなったサックス奏者チャーリー・マリアーノのページです。すべてではありませんが主だったプレーヤーの白黒写真も掲載されています。
今でもときどき、暇なときなどにページを繰ることがあるのですが、そのたびに知らない名前の多さに気づかされます。2400名、私が知っているのはそのうちのほんの一握りです。
本文は辞典なので、見栄えはパッとしません。ぱらぱらと中をめくっていくと当然、広告が目に付きます。コマーシャルは世相を映すと言いますが、デザイン、価格、流行、時代を感じさせて懐かしいですね。
裏表紙(表紙2)は当時のJBLの広告です。日本総代理店Sansuiのクレジットが懐かしいですね。この頃、JBLは憧れの存在でしかありませんでした。ちなみにこのL116は当時36万円したようです。一番安いL16でさえ14万円もして、私の一ヶ月の給料をはるかに上回っていました。
YAMAHAのカセットデッキTC-800GLの広告です。珍しい据え置き型で上面操作タイプ、操作面が傾斜していてカッコいいなと思ったら、デザインはイタリアの巨匠 マリオ・ベリーニだそうです。定価は75,000円。
カセットデッキが出始めた頃は、安いものでもほとんどが上面に操作タイプだったと思います。私が一番最初に買ったビクターのカセットデッキも上面操作タイプでした。カセットも上から出し入れしていました。もちろんこんなに格好良く傾斜はしていませんでしたが、メーター部分だけ起きあがったものなどもありました。
それがいつの間にか、他のオーディオ機器とのデザイン上のかね合わせや、ラックへの収納性のためか、前面操作タイプのものに変わっていきました。そして多分、この機種とかナカミチなどの高級機だけが、上面操作を守っていたのだと思います。
これはADCと言うカートリッジメーカーのQLMという製品の広告です。全国の有名ジャズ喫茶のマッチが掲載されています。このうち私は11店に入ったことがあります。またそのうちの8店分のマッチを持っています。二段目、左から二つめが京都のYAMATOYAさんのマッチです。
他にも、興味を引く記事や懐かしい広告があって、いちいちとりあげているときりが無いのですが、最後に、裏表紙の返しに住友銀行の広告。円内はイメージキャラクターの八千草薫さんです。若いですね。
マッチのページ、いいですねえ!!
ナイス10個くらいつけたい気持ちです。
見たいなあ。
by YUYA (2009-06-26 23:17)
自分のニックネームが出てきてびっくりしました。ありがとうございます。
SJ誌は最近めっきりご無沙汰ですが、増刊号は読み応えがあって、たまに昔のを読んでます。それにしても2400人ってすごいですね。
by なちゃ (2009-06-27 01:53)
おはようございます。
モロに触発されてチューナーを入手しました。
先日来、ネットでは中古オーディオばかり眺めてます。
また、よからぬ物欲がメラメラと。。
by bigryu (2009-06-27 07:33)
スイングジャーナル誌は一時期、愛読していました。
この表紙も見たような、見てないような?
年代からすると1971年のほうなんですけど。
広告を見るのも楽しみの一つでした。
by stone-9 (2009-06-27 09:34)
なるほど、広告で世相をたどるのも面白いですね。
こんな発送が昔あれば、たくさんとっておいたのになぁ(^-^;)
by 駅員3 (2009-06-27 09:41)
昔、1年ほど京都に居たのですが、下宿の近くのフーンジャラームという名前だったと思いますがよく行きました
帰りに天一も(^^)
by SIRUBE (2009-06-27 12:50)
私も70年代にスイングジャーナル誌を購読していましたが、
増刊号はほとんど買ったことがありませんでした。
当時はJAZZの情報といえば、スイングジャーナル誌とNHK-FMのJAZZ番組ぐらいしかなかったように思います。
by ピカテントロプス (2009-06-27 13:33)
この本は探している人も多いと思うので当時のまま再販したら売れると思うのですが、スウィングジャーナルにそんな勇気はないでしょうね。
by tempo (2009-06-27 18:38)
こんばんは、プリウスです。
今日の福島は30度超えで、汗が止まりませんが
冷たいビールが美味しいです。
チューナーブーム到来ですね。ジャンクの中でも
実働する物が多いし安いですよ。
JBLの広告に本人の顔が出ているのは初めて見ました。
ジャズミュージシャンが2400人って凄いですね、
まだまだ楽しめるレコードがたくさんあるって事ですね。
by プリウス (2009-06-27 19:03)
YUYAさん
こんばんは
この時代はジャズ喫茶人気があって、どのお店もマッチのデザイン凝っていましたね。少しレトロでほんわかして、YUYAさんの切り絵に繋がるようなものがあるような気がしますね。
by 空兵ーS (2009-06-27 21:19)
なちゃさん
こんばんは
勝手にリンクしてしまい、こちらこそありがとうございました。
SJ誌、かつては定期後続していましたが、いつの間にかすっかりご無沙汰になってますね。
年に1.2度思い出したように買う事もあるのですが、結局さして目新しくもない特集と巻末のオーディオを見るくらいですね。
by 空兵ーS (2009-06-27 21:24)
bigryuさん
こんばんは
かつて届かなかったものが、今だと中古で手に入りそうなのでやっかいです。しかも今はネットという便利な世界があるのでよけいやっかいですね。
自称がらくたオーディオで私のオーディオの夢が埋め尽くされそうです。
by 空兵ーS (2009-06-27 21:29)
stone-9さん
こんばんは
私もジャズはスイングジャーナル、オーディオはSTREO誌などを読んでいたように思います。スイングジャーナルに載るような広告は、ほとんどが手が出ないようなものばかり、ため息をつきながらも憧れ見ていましたね。
by 空兵ーS (2009-06-27 21:33)
駅員3さん
こんばんは
書籍に比べると、雑誌の方が消耗品の度合いが高くて、つい安易に捨てられますが、よく考えると雑誌の方が、1回限り、重版されたり、復刻されることもあまりないので貴重なのかもしれませんね。
もっともとても保存し切れませんが。
by 空兵ーS (2009-06-27 21:36)
SIRUBEさん
こんばんは
へぇ、京都におられたことがあったのですか。
私は隣の滋賀県、近いのですがなかなか行けません。
たまに行くと、ジャズ喫茶や中古レコード店を回るので
忙しいです。
by 空兵ーS (2009-06-27 21:39)
ピカテントロプスさん
こんばんは
ほかにもあったのでしょうが、やはりスイングジャーナルがジャズではメジャーでしたね。記事ももちろんですが、レコードやオーディオの広告にも目を凝らしていました。今読んでも、スタイルというか構成はほとんど変わっていないので驚きます。
by 空兵ーS (2009-06-27 21:44)
tempoさん
こんばんは
本当に当時の臨時増刊号、再発すれば、面白いと思いますね。
ただ、辞典という性格上、そのままでは出せなくて、加筆訂正して改訂版となると、そこまで今のSJに出来るかどうか。あと、「名盤カタログ」とか「幻の名盤」とか臨時増刊続いたと思うのですが、貴重な資料だけにそのままはもったいないですね。
by 空兵ーS (2009-06-27 21:48)
プリウスさん
こんばんは
ほんと狭い範囲ですが、ちょっとしたチューナーブームですね。
確かにチューナーは駆動部分が少ないので、壊れにくいのかもしれませんね。それにしても中古オーディオに的を絞ると、夢は膨らむばかりです。
何気なく見ていましたがJAMES BULLOUGH LANSHINGの肖像ですね。当時よく目にしたのかどうかはっきり覚えがありませんが、JBLの場合はほとんど製品がメインでこの広告は珍しいと思います。
そうですね、2400人、逆にまだまだ知らない出会いがあると思うと、楽しくなりますね。
by 空兵ーS (2009-06-27 22:01)
こんにちは
今週は少し過ごしやすい気温に戻れそうです。
スイングジャーナル誌の世界ジャズ人名辞典、
1人1人見入っちゃいますね♪
わたしは1971年4月臨時増刊号を持っています。
定価は850円、インパクトのあるサッチモの表紙、
わたしのバイブル的雑誌です。
特に独特なアーティストのイラストが好きです。
少しづつもろくなってきたページを一枚一枚、
ファイルに入れて大事に保管しています。
その時代を思わせる広告写真、
なんとなく昔はよかったな~なんて思います。。
空兵ーSさんのところへお邪魔するたびそう思います・・・。
by kasumi (2009-06-29 21:50)
kasumiさん
こんばんは
1971年版をお持ちでしたか。
それはまた凄いですね。
私はその版のものは知りません。
イラスト中心なのですか。
この翌年に出た臨時増刊号の「名盤カタログ」は
イラストが表紙ですね。
私のも綴じがあやしくなって来てますね。
ばらばらになると散逸してしまいますから
なにか対策を考えないといけませんね。
オーディオや音楽の私の趣味は
家族には見向きもされませんが、
ここで共感していただける方があって
救われる思いです。
by 空兵ーS (2009-06-29 23:12)