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里山の秋2011 [自然]

DSC_5655.JPG   久しぶりに浮上です。皆様お変わりありませんか。カーラ・ボノフのボーカルを聞きながら書いています。

 ブログをさぼっている間、暖かい秋でしたが、いつの間にか立冬も過ぎて、ようやくいつもの気候になってきました。今までが暖かすぎたので、必要以上に寒く感じられるこのごろです。

 最近のSo-netブログの調子はいかがでしょうか。このところ、すっかり早寝の癖が付いてしまったというか、意識的に夜の10時前後を避けるようになってしまいました。

 早く寝るようになったおかげで、目覚めも私にしては少し早くなりました。しかし、これでは全くの年寄りの生活ですが、実際そういう年齢にさしかかっているので仕方ありません。若い頃から宵っ張り好きのそらへいですが、そろそろ無理が利かなくなってきたのかも知れません。

 おかげで体調は良いのですが、皆さんのブログへの訪問はあまり出来ておりません。昨夜は少し余裕が出来たので、久々に皆さんのブログを巡回をしてみましたが、8時頃からはじめて10時までかかり10時過ぎたところで眠さと遅さに勝てず、投げ出してしまいました。

 それでもすべて回り切れませんでした。もちろん、さぼっていたので貯めていたこともあるのですが、やはり10時が近づくにつれ、待たされることが多かったですね。so-netブログ、相変わらずのようです。

 カーラ・ボノフのレコードが終わると、ターンテーブルのオートリフトアップが働いてピックアップが持ち上がります。しばらくそのままにしています。窓の外では彼女の声と同じくらい静かでしっとりした雨音がしています。

 

 このところブログをさぼりたくなったのは、So-netブログが遅いせいだけではないと思います。私は、So-netブログの前に二つほど別のブログをしていた時期があり、全体ではブログ歴6.7年になるかと思います。

 いつからか、ブログと生活が私の中では切っても切れない関係としてあったのですが、そんな生活に疲れてきたのかも知れません。ただ、ブログをしない毎日を送っていると、何となくごまかしのきかない自分の存在が、今更のように突きつけられてくる気がします。

 

 今回のYouTubeは先月末に裏山へ行った記録です。古い写真を見ると毎年同じ頃に行っているようです。枚数が多くて少し長くなります。そのつもりでお時間許す方、ご覧になってください。

 


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6月の山 [自然]

DSC_2474.JPG   エゴノキ

 梅雨の合間の晴れ上がった日に、久しぶりに裏山にあがってきました。光が強くて、山道を上っていると少し汗ばむほどでしたが、山道を吹き上がって来る風がとても爽快でした。

 もうエゴノキの白い花は終わっているかなと思いながら行ったのですが、盛りは過ぎて道ばたを汚していましたが、まだ枝にも花は残っていました。

 小さな山なので、いつも行っているとどの辺にどのような花が咲くか頭に入っているのですが、ただ、時期がうろ覚えで、出かけるのが早すぎたり遅すぎたりします。

 デジタル画像には、Exifがあるのでそれを元に自分だけの記録、花や野鳥などのカレンダーを作ろうと、もう何年も前から思っているのですが、未だに実現できてません。それさえ作ってしまえば、チャンスを逃す度合いがぐっと減ると思うのですが。


 エゴノキの次にタニウツギのピンク色の花の写真を撮っていたら、下の方から勢いの良い大きな靴音がして、リュックを下げた大柄な男の人が現れました。

 彼は私の姿を認めると、軽く会釈をしてそのまま、そこが坂道であると言うことを忘れさせるような猛烈な速度で通り過ぎて行ってしまいました。

 見かけない顔です。歳は私より少し上に見えましたが、その歩く速度、坂を上がる勢いは半端ではありません。山に散策に来ていると言うより、トレーニングに来ているかのようでした。

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 久しぶりの山道にふうふう言いながら、カメラを持ってあっちへふらふらこっちへふらふらしている自分がなんだか恥ずかしくなりました。

 そういえば、最近山道であまり人に会いません。以前は、犬を連れて散歩している老夫婦、杖を持って歩いている老人などによく会いました。

 脳梗塞で倒れて、リハビリに山登りをしておられたご老人の話は、このブログでしましたっけ。その人は、娘の結婚式に出て、尺八を披露するのが夢で、そのために午前中は歩くトレーニング、昼からは尺八の練習をしているのだとおっしゃってましたが、その後、どうなったのでしょうか。

 歩きながら、よく考えると最近、山道で人に会わない理由がわかりました。私自身が以前に比べるとあまり山に来ていないのでした。

 

 6月の山はすっかり新緑に覆われて嵩が高くなり、一回り大きくなったかのようです。葉を広げた木々の影で、ヒヨドリ、ウグイス、ホオジロなどの鳴き声はするものの、姿は見えません。一度だけエナガを見かけてシャッターを切りましたが、久しぶりの野鳥、ぶれてしまいました。

 野草の花は、この時期、、ノイバラ、ノアザミ、ニガナ、ニワゼキショウ、ヒメジョオンなどが山道を彩り、木々の枝先では、エゴノキ、スイカズラ、ガマズミ、サンザシなどが白い花を咲かせていました。アジサイ類のウツギはまだ少し早いようでした。

 この日撮った写真で、久しぶりにスライドショーを作成してみました。しかし、やりながら前にもやった覚えがある気がして、自分の記事を検索したら、ちょうど一年前の6月にも裏山をスライドショーしていました。

 撮っている花たちも当然よく似たものですが、皆様ももうお忘れかも知れないので、今年は今年でアップさせて頂きます。下のアイコンをクリック、もう一度同じアイコンをクリックするとスライドショーが始まると思います。

6月の山

DSC_3045.JPGヒメジォン


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青い鳥 [自然]

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 お寺の銀杏は、もうみんな散ってしまいました。晩秋はいつのまにか、霜が降りる初冬に変わっています。

 

 霜が強く降りた朝は、よく晴れます。斜めの薄い朝日が射し込んで、凍てついた地面から一枚ずつ霜をはがすように暖めていきます。

 私はそういう朝、カメラを持って裏山へ行きます。山のふもと、人気のない川の堤防では、すでに自然のドラマが始まり出していました。

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 水の流れが少ない川の川底は、たくさんの草で覆われています。草は白い霜に縁取られ、日陰の所は白いまま、朝日が当たったところから霜が溶けて雫となり、光の玉と輝きます。

 温められた水蒸気が、次から次へと川底から堤防の上に立ち上がってきて、優しく白い生き物のようにしずかにあたりを覆います。私はしばらく立ち尽くして、その幻想的な光景を見入っていました。

 堤防沿いに、川上に向かって歩いていきます。朝日はいつも左側から私を照らし、私の細長い影が、川底と反対岸にある雑木林の上に伸びています。

 その雑木林では、時おり風が吹いて、木々に残った葉が花吹雪のように同じ方向に流れ、散っていきます。ばさばさがさがさと、花吹雪に比べると大きくて重そうです。

 木々の上では、野鳥の声がしています。シジュウカラやヤマガラのようです。しかし見上げてみても、頭上の木々の多くは裸になっているのに、なかなか鳥の姿は見つけられません。

 朝日の当たる対岸の林縁を、鳥の姿を探して目を凝らしていると、風がやんでいるのに、残った葉っぱが一枚、一人落ちていきます。

 ひらひらと日に照らされたり翳ったりしながら落ちていくのですが、鳥を探しているとそれが一瞬鳥に見えて惑わされます。

 

DSC_3940.JPG

 川底のわずかな川の流れが、時々堰どまって水溜まりになっています。その上を落ち葉が埋め尽くしていました。

 堤防沿いの道は谷川の入り口で途絶えて、山道にさしかかります。山の空気は冷たさに張り詰めてしんと静まり返り、足元では絨毯のように敷き詰まった落ち葉だけが、やわらかな音を立てています。

 山道の途中、曲がり角にある大きな木が黄色い葉を広げていて、そこに朝日が当たって輝いていました。その向こうはやはり霜が蒸発した水蒸気が朝日に照らされて、夢のように白く浮かび上がっています。そこから先には、明るく幻想的な別の世界が開けていそうです。

 

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 鳥のさえずりに導かれるように、私はなおも緩やかな道を登って行きます。一本の橋の上に差し掛かったとき、土手の下から生えたハゼの木の枝で、明らかに木の葉とは違った動きが目に留まりました。

 私は橋の上でカメラを構えました。光は十分です。ファインダーの中心に青い鳥を捉えるとシャッターを押しました。連写に設定してあり、小気味いいシャッターの連続音が響きます。

 私のカメラは望遠が200ミリしかありません。これではよほど光と距離に恵まれないと小さな野鳥を撮る事ができません。実際、今まで撮っているつもりで撮れていない事が何度あったことか。

 ただ、この場面、青い鳥は高い梢の上にいるのですが、私も高い橋の上にいるので、鳥と私の高さの差は普段ほどではありません。おまけに橋とハゼの木との距離は数メートルです。

 明るい青空の下で青い鳥はしばらくポーズをとって佇んでいましたが、私がアングルを変えようと動いた瞬間、どこかへ飛んでいってしまいました。橋の上のポイントが気に入った私は、またやってくるかもしれないと、そこで待つことにしました。

 先ほどから森のあちこちでヒッ、ヒッ、ヒッと高い短い鳴声が聞こえています。耳を澄ませているとその声は、少しずつ近づいてきているようです。

DSC_4352.JPG 

 青い鳥の止まったハゼの木に、今度は頭が白いジョウビタキのオスがやってきました。色鮮やかなきれいな鳥ですが、山ではそれほど珍しくもない冬鳥です。数年前、家の裏で見かけて撮る事ができたので安心していたら、それっきり家の裏では見かけなくなりました。ちゃんと撮れたのは久しぶりです。

 日陰にいると身体が芯から冷え込みますが、その橋の上は日当たりもよく、鳥待ちには絶好の場所です。ジョウビタキの次には、メジロ、そして再び先ほどの青い鳥と入れ替わり立ち代りやってきます。

 何度目かの青い鳥を撮っていると、山道の向こうから、ゴルフクラブを杖がわりに持った男の人がやってきました。名前は知りませんが、時々見かける方です。定年で仕事をやめたあと、健康のために山歩きをしているのだそうです。

「何を撮っとるの」
 私に気を使って、声をひそめて聞いてきているのに、私はその声に被せるようにひとさし指を自分の口の前に立てました。そしてその同じ指で梢の上にいる青い鳥をそっと指差しました。

 男の人は、ほおっと目を丸めて青い鳥の方を見やり、片手でひさしを作りながら、目を凝らして聞きました。
 「なんという鳥?」
 私は、一呼吸おいてから、ちょっと誇らしげに言いました。

 「ル・リ・ビ・タ・キ」

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山里の秋 [自然]

DSC_2937.JPG 

 11月に入って、朝晩寒くなってきました。秋もそろそろ深まってきそうです。秋の出会いを求めて、半ば運動不足解消のために、ひと月ぶりにまた裏山へ登ってきました。お天気は良いものの、風の強い寒い日でしたが、先月に比べると急な坂道以外はそれほど疲労感もありませんでした。

 ひと月経っても、裏山はまだ紅葉には早くて、花には遅いという状況に変わりはありませんでした。例年、今頃同じところで見かけるリンドウに今年はなぜか会えませんでした。

 先月登ったときには、小さいけれど少しあったドングリが今回はほとんど見かけなかったのは、小動物たちが食べてしまったからでしょうか。道端に吹きだまっているのは、枯葉ばかり、キノコや樹の実も例年より少なく感じました。

 登り始めの頃は鳥の声もなく、今日もだめかなと思いながら歩いていたのですが、上に行くにつれ、シジュウカラやヤマガラのおなじみの声が聞こえてきました。

 林の中に入っていくと、中は薄暗く静まり返っていて、聞こえるのは落ち葉を踏む自分の足音と頭上の野鳥の声だけです。見上げる木々の葉が揺れ、木漏れ日の間を飛び交う鳥影が見えます。

 

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 カケスのようです。いつも、林の中でジャーとあまり美しくない声で鳴いていますが、姿を見たのは初めてです。残念ながら、枝に遮られ、かつ遠く暗かったため、写真はこんな状態です。

 山道の途中では、鹿に出会いました。これもまた初めてです。一頭だけでした。カメラを構える間もなく、私の姿を見ると、森の中へ消えていってしまいました。山道の切通しの斜面はけっこう急なのに本当にあっという間のことでした。

 夜勤を終えて深夜に帰ってくる人の話では、鹿は夜中の2時3時ごろ、我が家の裏にある畑の周りで群れをなしているそうです。ヘッドライトが当たると、鹿の目が光り、時に車が近づいても逃げないことがあるそうです。

 先日、京都の大学の先生が鹿の食害によって、山の植物の生態系が崩れているとテレビで発表されてました。鹿が特定の植物や木の芽を摘んでしまうために、生えている植物の種類が極端に減ってきているのだそうです。

 私たちのところでも、山だけでなく、畑の野菜や花の芽などが食われています。皆さんネットを張ったりして防御しています。鹿の場合は、イノシシほど頑丈な囲いをしなくてもよいようですが。

 

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 ヤマガラの写真がほとんどぼけていたのには、がっかりしました。久しぶりのメジロも、自分では決めたつもりのショットがブレていました。シジュウカラは声だけ、ひょっとしたら出会えるかもと思っていたキビタキやエゾビタキの渡りの季節はもう過ぎたあとだったようです。

 

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 帰り道、麓から家まで車で帰る途中、道端で今度は猿に出くわしました。しかもかなり大柄で、いかつそうな体つきと顔をしています。何か、ゴマの木のようなものを持って、あたりを見回しながら実を噛んでいました。私は車の中でしたから、安心して写真撮りましたが、こんなのには素手で出会いたくないものです。

 

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 家に帰ってきたら、山の中で追っかけても撮れなかったシジュウカラが桜の木の枝で、「おかえり、ご苦労様でした、わたしはここにいますよ」と言わんばかりに、綺麗な声でさえずっていました。

 


 今回も秋の代表的なスタンダードナンバー「枯葉」です。この曲も名演が目白押しです。まず浮かぶのがマイルス・デイビスキャノンボール・アダレイですね。他にもスタン・ゲッツビル・エバンスなどがあります。

 今日は、珍しいところでジョー・パスです。静かな爪弾きがしっとりと秋を讃えています。 


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6月の裏山 [自然]

 今日は雨です。昼前から降り出した雨が、一日降り続いて、夜になって雨脚がさらに強まって音がするようになって来ました。いよいよ梅雨本番でしょうか。

 今年は春が不順で、そのせいか梅雨入りも、例年より10日前後遅れたようです。その梅雨入り直前の9日、久し振りにカメラを持って、裏山に行ってきました。他所でキビタキを見たものですから、ひょっとしたら裏山にもいるのではないかと、望遠レンズを搭載して行きました。

 結果はハズレでした。山の木々は、濃く繁った緑に覆われて、鳥の姿を隠してしまいます。相変わらずウグイスの声だけが賑やかにしていました。身体のわりに大きい声で鳴くので、すぐそこで鳴いているような気がするのですが、姿は見えません。不意に潅木から、小さな鳥影が飛び出して向かいの繁みに飛び込むのですが、とてもカメラでは追いかけられません。

 ホオジロが高い梢の上で、一生懸命にさえずって、縄張りを主張していました。この時期、毎年、同じところで聞きます。山道が急に広がって、広場のようになったところです。

 

 カメラを構えながら、山道を上がっていきます。道沿いの木の枝や、葉が揺れると野鳥かと思って、身構えるのですが、ほとんどが飛び去ったあとだったり、風のいたずらだったり。

 一度だけ、鳥にしては枝や葉が大きく揺れました。

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 どうやら動物のようです。カメラで追いかけましたが、すばしっこくてどんどん奥へ逃げていきました。

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  トリミングしてみました。猫でしょうか?肉眼で見たときはリスのようにも見えたのですが。

 

 6月は、白い花の季節です。山には白い地味な花があちこちで咲いています。でもこの日、私が期待していた花には会えませんでした。時期が早かったのか、遅かったのか。

 望遠レンズしか持って行かなかったので、白い小さな花を撮るのに苦心しました。曇り空、ぶれた写真が多くなってしまいました。久し振りにスライドショーにしてみましたがどうでしょう。下のURLをクリックしていただくとスライドショーの画面に飛びます。

http://picmate-club.panasonic.jp/p/242/album/HWA_oA2ywghx/slideshow


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春浅い山 [自然]

 まだ風は冷たかったけれど、お天気が良かったので久し振りに裏山を歩いてきました。昨年暮れに買ってまだあまり使っていないニコンD5000を首からぶら下げて。

 山の入り口、谷川の水が流れるところでいきなり野鳥の声がしました。息を凝らして鳥の姿を捜すと、頭上の木のうえに一羽、二羽。さっそくカメラを構えましたが残念ながら、後ろ姿です。前は谷川になっているので、回りこむことも出来ません。野鳥は囀りからしてホオジロだと思いました。

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 ところが家に帰ってパソコンのモニターで見てみると、頭がとんがっていて黄色いミヤマホオジロでした。同じホオジロ科ですがシルエットはカシラダカに似ています。ミヤマホオジロを撮ったのは初めてだったので嬉しくなりました。「空兵鳥図鑑」の項目がこれで一つ増えました。

 写真も、さすがに安くても一眼レフ、以前のコンパクトカメラとは違って、トリミングしてもぼやけ方が少ないですね。

 久し振りの山道は青空と陽の光があって気持ちよいものです。木々の向こうから野鳥の声が聞こえてきて、いかにも春がもうすぐ訪れそうな気がしてきます。

 裸の枝が入り組んだ林の入り口で青い小鳥、ルリビタキがいました。カメラを構えたのですが、道の反対側でコゲラの派手なドラミングが聞こえたので、ついそっちに気をとられたら、その間にルリビタキに逃げられてしまいました。

 山道に沿って、谷川の水が流れていて、絶えず水の流れる音がしています。野鳥は最初だけでその後なかなか思うように撮れないので、山道からそれて谷川の方へ降りてみました。

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 林道が作られたとき、一緒に作られた堰堤でまだ新しいものです。山の上から流れて来る谷川の水は透明で、堰堤の手前で溜まって、小さな滝になって流れ落ちています。新しいカメラを試したくて設定を変えたりして何枚も撮って遊びました。

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 裏山にはその昔、山城があり今もその遺構が残っているのですが、その城を守るように至る所にこうした巨岩が配されています。たぶん、砦とか見張り台に使われていたのだと思います。

 来た道には戻らず、堰堤を渡って向こう岸へ。しかしここからが少し難所でした。道がありません。木の枝を掴み、カメラを傷つけないように気をつけながら這い上がっていきますが、足元の斜面にすでに何者かが滑った跡が付いています。イノシシです。

  子供の頃もよく山で遊びました。友達とはぐれて一人になると、山は鳥の声しかしなくて何となく気味の悪いものでしたが、今はイノシシに遭遇しないかとか、斜面で転んで足を痛めたりしないかなどと恐怖の質がかなり現実的になっています。

 必死で斜面を這い上がっていると、山の中は陰なのですが、身体はほてってきます。巨岩の回りを回って畝を超えるとようやく元の林道に降りることが出来ました。

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 鬱そうとした森をかいくぐってから林道に降りたつと視界が開けてほっとします。先ほどまでの晴天がいつの間にか、曇り空、風も冷たいのですが木々の向こうは明るく感じられます。 

 山道を不用意に歩くと、足元から野鳥が飛び立ってしまい、何度もしまったと思わされます。ともかく彼らは小さくて敏感です。わたしが彼らを見つけるより、圧倒的に彼らがわたしを見つける方が早いのです。

 その後、ルリビタキとジョウビタキの雌に出会いましたが、写真は遠すぎてトリミングしてもとてもここには載せられません。

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 野鳥の方はミヤマホオジロ以外、たいした成果もないうちに林道は集落の境界にさしかかりました。その先を行っても良かったのですが、お天気が怪しくなってきたので引き返すことにしました。

 この日撮った写真はまた、デジブックに収めましたので時間の許される方は、覗いてみて下さい。

 


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