タイトルマッチ観戦 [その他]
桜も終わって緑の若葉が目に鮮やかな季節になってきました。昼間の暑さに比べ朝晩が少し肌寒く感じられるこの頃ですが、なんと明日からはゴールデンウィークの始まりです。
いつもなら、この時期夏野菜の植え付け準備日、畝作りに忙しい頃なのですが、今年は珍しく出かける用事が重なってバタバタしています。
そのせいで皆さんのブログ訪問も滞りがちになっておりますが、また時間が取れたらゆっくり訪問させていただきますのでよろしくお願いします。
そのおでかけの第一弾、今週の水曜日、大阪城ホールへ山中慎介選手のタイトルマッチ、6度目の防衛戦を観戦に行ってきました。普段はジャズとオーディオ、野草や鳥の写真などを主にしている私のブログのなかで、ボクシングの話題は異質に思えるかもしれませんね。そのへんの理由はこちらです。
今まで山中選手の試合は東京、または関東地方が中心だったのですが、今回初めて彼の地元、関西で催されることになりました。しかも長谷川穂積選手とのダブルタイトルマッチです。
地元では早くから盛り上がっていて、私達にもチケットの販売の要請があったのですが、これと言った活動をする間もなくチケットが完売するという過熱ぶりでした。
その結果、地元や各方面からの応援ツアーのバスが20数台、応援団の数は後援会の発表によると3500人という盛況でした。
私は同級生と一緒にバスで行きました。バスの中はさながら同窓会の趣を呈していましたね。バスは4時過ぎに会場の大阪城ホールに着いたのですが、我が同級生たちはその前に腹ごしらえと称して近くのお店で勝利の前の祝杯を上げたのでした。
城ホールの中に入ると粟生隆寛選手の試合が終わったところでした。館内は思ったより広く明るいので驚きました。40年ほど前、東京は後楽園ホールで初めてボクシングを見た時は、もっと狭く暗い印象でした。大阪城ホールは見事にショウアップされていました。
右下の照明、いや明るい頭の人は同級生のYくんです。
会場のあまりの華やかさに必要性がないとわかったのか、彼は持ってきたハンチングを深くかぶりなおしました。
私の席は、二階の前の方でした。思っていた以上にリングが見やすかったので、これなら望遠レンズと一眼を持ってくればよかったと思いましたが、あとのまつりです。スマホで撮った写真では苦しいのですが、雰囲気だけでも伝わればと思います。
最初に長谷川穂積選手の三階級制覇がかかったタイトルマッチです。青コーナーの選手が登場するとき、場内は青色のイルミネーションに包まれます。詳しいルールは知らないのですが、どうも挑戦者は青コーナーと決められているようです。
チャンピオン、キコ・マルチネス選手の登場は赤です。
会場はおおいに盛り上がります。当然ですがほとんど長谷川選手の応援です。もちろん、スポーツのこと、マルチネス選手にも拍手はありますが、あくまで儀礼的なものです。マルチネス選手にとっては完全なアウェイでの試合でしたが、果敢に攻めていってタイトルを防衛しました。長谷川選手にとっては残念な結果に終わってしまいました。
タイトルマッチとタイトルマッチの間に時間があったので、別の試合がありました。その間に用を足しておこうと一階へ降りたのですが、トイレは長蛇の列、諦めて一階のフロアに出てみました。後ろから見るとこんな感じでここならスマホカメラでも何とかリングの選手が分かります。
さて、8時前になっていよいよ本日のメーンエベント、山中慎介選手の6度目の防衛戦が始まります。まずは青コーナー、シュテファーヌ・ジャモエ選手の登場です。
続いて、赤コーナー、WBC世界バンタム級チャンピオン、山中慎介選手の登場です。盛り上がりは最高潮です。
ゲートの上からスマホで待ち構えて撮ったのが下の写真です。
真ん中のまぶしいライトはテレビカメラ用の照明です。その光に向かって両手を上げているのが山中選手です。その後ろ、高く持ち上げられているのはWBCバンタム級のチャンピオンベルトです。
山中選手の姿は、たくさんののぼり旗に囲まれて見えなくなります。
生で見る試合はテレビとはまた違った迫力と臨場感がありますね。まず、周りの人たちも言ってましたがテレビて見ているより3分が長く感じられました。
マイクが用意されているのか、ヒットした時のグローブの音やセコンドの声がけっこう聞こえてきます。それと遠いにもかかわらずパンチが実際にあたっているか空振りか、よくわかる気がしました。
試合後山中選手は第1ラウンドで実力差がわかったと言っていましたが、私達素人にはわかるよしもありません。多分勝ってくれるとは思っていましたが、一発勝負、何があるかわからないのでハラハラドキドキしながら見ていました。
3ラウンドだったか4ラウンドだったか山中選手の左がヒットして挑戦者がロープまで吹っ飛んだ時、会場は大きくどよめき、やがて勝利を確信する喜びの歓声に変わりました。
しかし、挑戦者は意外にしぶとくて何度倒れても立ち上がってきます。周りの応援席から、早く倒せという声が飛びます。いくら実力差があると言っても不用意に飛び込んでいってカウンターを食らってはたまりません。
9回、やはり山中選手の左が炸裂して4度目のダウンを奪い勝利が決まった瞬間です。観客のほとんどが立ち上がり手を突き上げてます。拍手が沸き起こり、あちこちでハイタッチしたり握手をする姿がありました。
試合が終わったのは8時半過ぎだったでしょうか。それから40分ぐらいでバスに乗らないといけないのですが、私と同級生数名はバスには乗らず大阪に泊まることにしていました。
総勢8名は祝勝会と称してミナミへ繰り出しました。メンバーの知り合いのお店があるというのでそこへ行くことになったのですがなかなか見つかず夜の街をしばらく徘徊しました。
都会の夜、しかも飲み屋街を歩くのは久しぶりのことです。深夜になっても人通りは途切れず、ほうぼうのお店の前では若い女性が客を引いています。狭い通りを車や自転車がひっきりなしに通ります。
ようやく見つかった知り合いのお店を二軒はしごして、ホテルに戻ったのは1時頃だったでしょうか。それから一つの部屋に集まって、また酒とおしゃべりです。本当に皆、よく飲んで食べます。試合を見ていたより飲み、食い、喋っていた時間のほうが圧倒的に長かったことは間違いありません。
2時、ようやく解散になり自分の部屋に戻りました。ビジネスホテルでの泊まりは久しぶりのことでしたが、テレビやネットを楽しむまもなく、ベッドへ倒れこみました。
翌日、せっかく来たから大阪城を見ていこうということになりました。晴れて良いお天気でしたが4月にしては日差しの強い日でした。大阪城の周りは公園のようになっていて、散歩する人があったりランニングする人があったり、大阪では珍しく緑の多いところです。
大阪城は子供の頃、学校の行事で来ていると思うのですが記憶がありません。メンバーの中でも覚えているものと覚えていないものがありました。小学生や中学生の見学旅行がたくさんいました。それからここでも外国人旅行者の多さに驚きました。
真ん中奥、一番高く霞んでいるのが最近オープンしたあべのハルカスだそうです。そこよりずっと右手、大きなビルの左に細くかすかに一本立っているのが通天閣だそうです。
慎介選手、次は念願のラスベガスでしょうか、それとも亀田選手との統一戦?
おみやげは慎介選手のスポーツタオルでした。