インドア遊び~SSD換装 [その他]
今日で2月も終わりですね。寒かった今年の2月ですが、ここ2.3日急に気温が上がりました。雪や霜に覆われて人も緑も縮こまっていたのに、今日家の裏を見てみたら少しだけオオイヌノフグリが咲いていました。
ハコベ
ヒメオドリコソウはこの一輪しか見つけられませんでした。この花、思いっきり地味なので真上から撮るとつまらないことこの上もありません。
ナンテンの実、鳥たちが食い尽くしてひとつだけ残っていました。
今年の冬は寒い日が多かった気がします。去年の夏のような記録的な気温(冬の場合は最低気温)はなかったのですが、関東甲信越では記録的な大雪がありましたし、こちらも毎日平均して寒かったように思います。
だからというわけでもないのですが、私はこの冬インドア遊びばかりしていました。具体的に何をして遊んでいたかというと、久しぶりにパソコンをいじっていました。
yayoishibainuさんもおっしゃっていますが、パソコンいじり、どこかオーディオに通じるところがある気がします。いろいろ試して良い音が出た時と同じように、うまく事が運んだときの達成感は格別です。
ここ数年はパソコンは使うばかりで、本体そのもので遊ぶことはほとんど無かったのですが、きっかけは昨年暮れの外付けハードディスクの故障でした。
今まで長い間パソコンを使ってきましたが 自分のパソコンのハードディスクが壊れたのは初めてのことでした。しかも、ハードディスクは壊れることがあるので、用心してバックアップを取っていたその外付けハードディスクが壊れたのは皮肉と言うほかありません。
そのままではバックアップ無しの状態で危険なので新しいハードディスクを買い直しました。ハードディスクはどんどん安くなるばかりですね。2テラバイトUSB3.0接続で一万円を切ってました。今までの外付けは音がうるさかったので今回は小型ファンレスタイプです。
それだけなら話は終わりだったのですが、パソコンをいじったら久しぶりに私の中で虫が騒ぎはじめたのです。前から気になっているSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)を導入したくなりました。
Samsung SSD840EVO ベーシックキット250GB MZ-7TE250B/IT (国内正規代理店 ITGマーケティング取扱い品)
- 出版社/メーカー: 日本サムスン
- メディア: Personal Computers
私が買ったSSDはサムスンのデスクトップキットです。
OSのある起動ドライブの交換は私にはハードルが高い気がしてずっと躊躇していたのでずが、ある夜、気がついたらアマゾンで250GBデスクトップキットSSDをポチッとしてました。
SSD導入のメリットはウインドウズの起動が速いこと、ソフトなどもきびきび動作する。回転しないので音が静かで壊れにくい、軽いと言ったところです。ちょっと古めのノートパソコンなどに導入すると効果が高いそうです。
一方SSDの欠点のひとつは単価の高さです。ずいぶん安くなりましたがそれでも500GBで3.4万円します。半分の250GBで1万円台です。私が手を出せるのはせいぜい250GBです。
私のパソコンはデスクトップ型です。OSはウインドウズ8も選択できたのですがあえてウインドウズ7を選びました。一年使って、さすがに少し動作が鈍くなってきた気がしますが不満と言うほどでもありません。立ち上がりも、1分少々で起動します。
そんなパソコンにわざわざSSDを導入しようとしたのがそもそもの間違いだったのかもしれません。その後、深い淵に嵌まってしまうことになりました。
交換するには、まずデスクトップパソコンのOSの入っているCドライブをSSDにコピーする必要がありますが、コピー元のドライブがコピー先のドライブより大きいと当然ながら収まりません。Cドライブの大きさを250GBのSSDに納まるようにしなければいけません。
私のデスクトップパソコンのCドライブは買ったときのまま、1テラバイトあってOSもデーターも一緒に入っています。これを250GB以下にするためにはOSとデーターを分けてデーターを別ドライブに引っ越さないといけません。
マイドキュメントなどのデーターをバックアップ用の外付けハードディスクに移動しましたがまだCドライブは500GBほどあります。何とか250GB以下に納めないと作業できません。それで闇雲に移行を続けていたらパソコンの調子がおかしくなったりデーターが見えなくなってしまいました。
ウインドウズ7のフォルダ構成をよく理解しないまま、触ってはいけないフォルダを動かしてしまったようです。個人のデーターだけでなく、今お預かりしているお寺の会計のデーターまで見えなくなって焦りました。
検索するとデーターは出てくるので、関連づけが壊れてしまったのだと思います。ともかく不安定なのでリカバリをして、ソフトを再インストールしバックアップデーターで復旧とひどいことになってしまいました。
また、復旧作業をしているとき、あまりの重複フォルダ、ファイルの多さに気づきあきれました。ハードディスクが大きいのをいいことにいくつものバックアップを重ねていたようです。
しばらくは重複ファイルの削除に追われました。こういうことを始めると切りがありませんね。一つ一つフォルダ、ファイルを見比べて削除していきます。緩衝材のプチプチをつぶす感覚に似ている気がしました。その結果、ハードディスクの空き容量が目に見えて増えました。
しばらくケースに入ったまま、お預けを食っていたSSDですが、導入のための準備さえ済んでしまえば、交換作業そのものは思ったより簡単でした。
まず製品付属のCDからコピーソフトをパソコンにインストールします。次に付属のUSBシリアル変換ケーブルをSSDに取り付けてパソコンのUSB端子に接続します。
後はコピーソフトの指示に従って、CドライブをSSDにコピーします。コピーなのでもし失敗しても元のCドライブは健在なので心配ありません。
驚くほどあっけなくコピーが終わりました。後は元あるハードディスクを外し、SSDと交換すれば良いだけです。ただ、SSDは2.5インチ、ディスクトップのハードディスク取り付けスペースは3.5インチなのでマウンタが必要ですが、これもセットに付属されています。
ところがソフト的なことでは思いの外スムーズに行ったのに、物理的なことで困ったことが起きました。まず私のパソコンに取り付けられていたハードディスクが外れません。一番目のねじは取れましたが残りのねじはマザーボードを外したり、全体を分解しないとアクセスできない構造になっていました。
元のハードディスクを外すのはあきらめて、その上の開いているスペースにSSDを取り付けることにしたのですが、これがまたマウンタと取り付けスペースの幅に余裕がなくてうまく取り付けられません。仕方無いので力づくで押し込んでしまいました。
マウンタが少し歪んでしまいました。固定するねじもハードディスクの上なのでやはりアクセスが出来ません。手前一カ所だけのねじ止めになりましたが、SSDはハードディスクに比べて軽い上、回転しないので問題なさそうです。
(それにしてもこのパソコン、こんな仕様ではデスクトップパソコンのメリットである増設やカスタマイズにほとんど応えられないのではないかと思います。これでは大きな筐体を持つ意味がありません)
取り付けが済んだら、元々付いていたハードディスクのケーブルを抜いてSSDに差し込みます。この作業をするときケーブルを交換せずに増設だけすると、うまくいかなかったりすることがあるそうです。
ようやく電源を入れる段階にたどり着きました。久々に味わう緊張の瞬間です。暗い画面になにやら英文が並んでそれ以上進みません。MS-DOS風の嫌な画面です。キーボードを押すと同じ英文が繰り返されるばかりです。そのときは、ああ、やってしまったかと思いました。
再起動して、BIOSに入りました。起動ディスクを確認します。ケーブルを交換しているのでドライブはひとつ、間違うはずはないのですが、起動ドライブの種類が変わったので受け付けなかったのでしょうか。
もう一度、電源を入れ直すと嬉しいことに今度はウインドウズの画面が表れました。その後1.2回やや不安定でしたが、やがて何事もなかったかのように落ち着いて動作するようになりました。
Stopwatch and Timer
Lap time list(2014-2-26-22-30-27)
5 00:00:39.70
4 00:01:46.17
3 00:01:03.08
2 00:01:05.71
1 00:01:15.86
上の数字はスマホのストップウォッチで計ってみた結果です。電源入れてから起動して使えるようになるまでの時間を表しています。1.2.3が今までのスピードです。4は測り間違い。そして5がSSDの結果です。約半分近くに短縮されています。
体感的にも速さが実感できます。ほぼストレスなく立ち上がります。こんなに早く立ち上がるパソコンは初めてです。その他ブラウザの立ち上がり目に見えて速いですね。とくにインターネットエクスプローラよりグーグルクロームの方が速さ際立ってます。ただ、これほど速いSSDを持ってしても、so-netの遅さはいまのところ解消できていません。
その後、元あったハードディスクにシリアルケーブルの二つ目のソケットと、SSDに付属されていた赤い電源用ケーブルを接続すると、元あったハードディスクは(G:)ドライブとして認識されました。フォーマットしてデーター専用ドライブとして利用します。
ハードル高そうに思えた作業ですが、準備さえちゃんと出来ていれば思ったより簡単で、その後の効果が顕著なので達成感はまずまずです。次は古いノートパソコンにSSDを搭載しようと思っています。
シジュウカラと桜の蕾 [その他]
裏の桜の木にシジュウカラの番(つが)いがやってくるようになりました。
枝の上でツーィ、ジュクジュクと賑やかに呼び合っています。
寒さが戻って雪が降った日も
レコードを交換するつかの間の静寂、シジュウカラの囀りが窓外から聞こえてきます。
プレーヤのアームを持つ手を止めて、カメラに持ち替えました。
写真の出来は今ひとつですが、
一緒に写った桜の蕾
その膨らみに希望のようなものを感じます。
ぼくをさがしに [その他]
最近と言っても8月の終わりの頃の事なのですが、私が古いオーディオやレコードに凝っていると言うことで、友人からシステムステレオ一式とたくさんのレコードを譲り受けました。
ステレオはYAMAHA製でスピーカー以外はフル装備でした。7チャンネル分のパワーアンプを備えたプリメインアンプにAVセレクター、チューナー、CDプレーヤー、レコードプレーヤー、ダブルカセットデッキという布陣です。
アンプのDSP-107ASTだけでも14万円近くするのでシステム全体ではかなりの値段がしたのだと思います。1990年頃発売のもののようです。AVセレクターがあったりして私が普段使っている構成とは少し違うのですが、一応外観だけクリーニングして接続してみました。しかし、残念ながら右チャンネルだけしか音が出ませんでした。
この時代、レコードはまだあるものの世の中はどんどんCDにシフトしていっていた頃なんでしょうね。このシステムステレオでも、レコードプレーヤーはチープです。変わりにCDプレーヤーは期待できそうだったのですが、これまた残念なことにトレーが勝手に出入りして使えません。私は修理は全く出来ないので故障しているものはお手上げです。ただダブルデッキだけはヘッドを掃除するときれいな音が出ました。
人生の並木路 [その他]
先週と同じフレーズですが、雨が降りませんね。梅雨はどこへ行ったのでしょう。梅雨入りの発表があった時だけ少し降りましたが、その後雨らしい雨がありません。
しかもただ雨が降らないだけではありません。ここ数日の気温はまるで梅雨が明けたかのような上昇ぶりです。
気圧配置を崩して梅雨前線を刺激してくれるかと思った台風は、いつの間にか太平洋上で熱帯低気圧になってしまいました。雨は来ず、真夏のような暑い日だけがやって来ました。
川の水が激減して痩せさらばえた動物の身体のように細く筋張ってます。これでは釣りができないと釣り好きの人は嘆きます。水量が少なすぎて鮎も川を上れないそうです。
早い梅雨入りの発表があったのでよけい空梅雨に思えますが、あれは間違いでむしろ、梅雨入りが例年より遅れていると考えれば少し納得できるかも知れません。
我が家の畑です。初めて今年トマトの畝に雨よけをしました。皮肉なことに雨が降りません。この雨よけが、雨を弾いたのはまだ実もついていない頃一、二度だけです。なんとなく笑わせる話です。
私達の所ではまだ田んぼの水の心配まで聞こえて来ませんが、畑の水やりの手間は半端ではありません。しかもいくら水を汲んでも天から降ってくる雨には敵いません。ナス、キュウリ、サトイモなどが心配です。
夜の8時過ぎですが、我が室内の温度は29.8度。30度はかろうじて免れていますが熱帯夜は軽くクリアしています。
関東地方はここ数日、雨が降っているそうで羨ましいですね。今夜のニュースではこの辺でも明日は待望の雨が降ると言っていました。お昼ごろの数時間という予報、果たしてどれくらい降るのか、期待しないで待ちましょう。
祝勝会 [その他]
写真で見ると気持ちの良い青空です。裏山の木々も芽を吹いて萌えています。でも、5月になっても冷たい風が吹く天候は変わらず、今朝は記録的な低温だったそうです。
もう10年以上も前のこと、今年のように冷たい風の吹く寒い5月がありました。その頃はまだ個人で農業をしていてゴールデンウィークには田植えをしていました。
例年なら、日差しが田んぼに張った水に照り返って日焼けするほどなのに、その年は田植え時期になっても雲が低くたれこめて、冷たい風が吹く寒い日が続いていました。水の中に入ることが寒々しく感じられたものです。
水をたっぷり張った田んぼの面が強い風に吹かれて波立っていました。植え付ける苗も例年比べて生育が悪く、短くて頼りなげです。田植え機がうまく植え付けることができなくて苗が流されてしまうことがありました。
近所の人達と今年はどうしたことだろう。こんな天候では今年の稲の出来はあまり期待できないなぁなどと言い合ったりしていました。
ところが梅雨入りの頃から気温が上がりだして7月8月と暑い夏を過ごすうち、育ちが悪かった稲は一気に成長、いつの間にかいつもの年に追いついてしまいました。
今年もこんな調子でこれからどうなるのだろうと思いますが、多分お天気はどこかで帳尻を合わせて来るのではないでしょうか。
ほぼ金曜からええかげん金曜に [その他]
田舎の正月の風物、伊勢神楽の獅子舞が今年もやって来ました。例年獅子舞が私たちの集落に来る頃は、雪の舞うような寒い日が多いのですが、今年は比較的暖かく穏やかなお天気の日でした。伊勢神楽、獅子舞については以前にも記事をアップしています。→http://sorahei-s.blog.so-net.ne.jp/2011-01-21-1
毎日寒いけれど、正月独特のんびりした日々が続いています。集落やお寺、神社などの行事も松の内が過ぎると静かになって、今何かあるとするとせいぜい新年会くらいのものです。それも今年は仕事や他の用事と重なって、2つほどパスしました。
昨秋から室内の模様替えなどで慌ただしく過ごしてきたのですが、それもあらかた片がついて、ここのところ毎日とは言えませんが時々、のんびりとレコードを聞ける日も出来てきました。
これで読書でも進めば言うことなしなのですが、最近困ったことに本が読めません。去年の今頃は読書意欲に燃えていたのですがいつの間にか読むスピードが遅くなり、そのうち間遠になってしまいました。畑仕事も比較的なくて、外へ出る用事の少ないこの時期に読まないでいつ読むのか、と思うのです。
私の仕事は給料並み、忙しい仕事ではないのですが、連休が取れないところが辛いところです。大きな声では言えませんが、それほど仕事意欲に燃えている方でもないので、休みから休みへと、あるいは給料日から給料日へと日々を飛ばすように仕事をこなしています。
そんな私ですから休日は楽しみにします。休みが来たらあれもこれもと、やりたいことしなければいけないことなどを思うのです。でも、いざ来てみると朝寝を楽しんだり家族に引っ張られたりして、なんとなくゴタゴタしているうちに過ぎていってしまうことがあります。
計画していたことが何一つできず、音楽も聞けない、本も読めないと言った休日を過ごすと、消化不良感がものすごく残ります。不完全燃焼のモヤモヤした気分を引きずって次の週の仕事に入ってしまいます。
そんな時は、もっと休みがあったらとか毎日が休みで晴耕雨読のような生活が送れたらどんなにいいだろうかと思います。職場で拘束されることもなければ、嫌な思いをすることもありません。
でもよく考えるとそんな風に思えるのも今勤めがあるからなのではないかと思います。私は10年前に失業して9ヶ月ほど遊んだので、毎日が日曜を擬似体験しているのですが、勤めていたころ思っていた程には楽しくなかったですね。もちろんあの頃はまだ若かったし、次の仕事を探さないといけなかったので落ち着かなかったのかもしれませんが。
長い間、勤め人をしていると毎日出勤するのが当たり前のように思い込んでしまっているようなところがあります。休日があって、月に一回給料を得る。少ないけれど夏と年の瀬には賞与が出る・・・。そんな当たり前の生活もいつしか終わりが来ることをこの年令になってくると思い知らされるような気がします。
模様替え(3) [その他]
「引っ越しの秋」というタイトルで今回の模様替え記事をアップしたのは10月26日でした。それから約一月あまり、すでに季節は秋から冬に移行しようとしています。こんな話題をいつまで引っ張るのかと言う感じですが、リアルタイムでまだ終わっていません。
とりあえず、パソコンと簡単な音楽環境を構築できたことでほっとしてしまって、隣室のオーディオルームは作業の大変さもあってしばらく放ったままになっていました。
今年も残り一ヶ月、このままでは年をまたぎかねません。いつまでも音楽が聞けないのも困るので、再び気合いを入れ直して仕上げの作業に取りかかることにしました。
まず、机や棚があったところの荷物をどけて、掃除、水拭きしてからワックスがけしました。築30年あまりの床ですが、上の写真でも判るようにすこし艶が出ました。
紅葉(1)~永源寺 [その他]
今年の紅葉はきれいだという話をよく聞きます。皆さんのブログを拝見して回っていても、画面を飾る美しい紅葉の風景に、ついため息が出てしまいます。
遅ればせながら私も行ってきました。と言っても、今回は一人でも夫婦でもなく、気の置けない中学時代の仲間たちと一緒です。カメラも一眼は遠慮して、スマホのカメラで済ませました。
さすがに県内有数の紅葉スポット、お参りしている間、かなり立派なカメラと三脚を携えた何人もの人たちとすれ違いました。一方で、今朝の新聞ニュースではスマホの普及のせいで、コンパクトデジカメの売り上げが激減しているとありました。
最近、永源寺は滋賀県でも有数の紅葉スポットになっているようですが、少し前までは今ほど有名ではなかったと思います。
紅葉でも何でもないときに来ると、人気のない静かな山間です。奥にはダムがあって、夏はキャンプなども出来るようになっていたと思います。
この日は、紅葉の季節の日曜と言うこともあって、駐車場に近づく手前から渋滞していました。車の車窓から愛知川にかかる旦度橋の上を人の列が連なっているのが見えました。
私はこんなにぎわった永源寺へ来るのは初めてだったので、別の所へ来ているような気分でした。
前日の土曜が土砂降りの雨だったのでよけい人が多かったのかも知れません。
地名にもなっている「永源寺」は臨済宗永源寺派の大本山です。開山は1361年、室町時代だそうです。本堂には、子授け・子孫繁栄の本尊世継ぎ観音が祀られています。
また寺内奥には、修行僧のための僧堂があるそうです。
まず落ち葉と紅葉に彩られた旦度橋と大歇橋を渡って、少し急な石段になった羅漢坂をあがって行きました。
朝出かけるときは、昨日とうってかわって好天でした。車の中で、誰の行いが良いのだろう、そんな人間はいないはずだがと戯れ言を言っていたのですが、案の定、羅漢坂を上がっているとき時雨れてきました。朝の天気に油断して誰も傘を持って来ていなかったのですが、幸い雨は一時だけでした。
旦度橋(たんどばし)の下を流れる愛知川(えちがわ)別名、音無川と言うそうです。こっちの方がロマンチックですね。
ここが羅漢坂です。還暦過ぎの一行、足が達者な者もいれば、杖の助けのいる者、すでに息が上がる者いろいろです。
羅漢坂の終わりには井伊家の墓があったのですが、写真取り忘れました。ここは総門
方丈(本堂)です。幕は「開山寂室禅師650遠年諱」のためでしょうか。
奥まで行って、戻ってくる頃にはいつの間にか晴れ間が出ていました。
紅葉を楽しんだ我々一行は、その後、最近出来た温泉、「八風の湯」まで歩きました。沿道には、地元で採れた野菜や、漬け物、赤こんにゃくなどを売っているお店が出ていました。
畑をしている者には、つい気になる光景です。この辺もイノシシやシカが出るのでしょうね。鉄パイプで拵えられた柵は我が畑よりかなり頑丈そうです。このあたりのほとんど畑が、このようにパイプとネットで囲まれていました。
「八風の湯」です。ここでまずお風呂に入ってゆっくりしました。私はそれほど温泉好きでもないのですが、いざ入る段になると身も心も解き放たれたようで、気持ちの良いものですね。
十分に暖まってから、みんな揃って予約してあった席で昼食です。風呂上がりの生ビールがおいしかったですね。私は、最近冬眠前の熊みたいに腹がよく空きます。この日も出された食事、全て平らげました。
施設はマッサージを受ける部屋があったり、一人一人テレビが付いたソファがあったりしてゆっくりくつろげるようになっています。最近流行の日帰りスーパー温泉ですね。
シーズン中の日曜と言うこともあって、食堂も満員、広い廊下を大勢の人たちが行き交ってました。こんな所に来るのは中高年ばかりかと思ったら意外と若い女性の姿などもあって驚きました。
今日からFに移ることにします。Fが頭文字のミュージシャン、あまり思いつきませんが一番手はFats Navaro(ファッツ・ナバロ)です。彼はクリフォード・ブラウンにも影響を与えた名トランペッターですが、彼もまた夭折しています。しかもクリフォード・ブラウンほどソロ演奏の記録が残されていないのが残念です。
短いソロパートですがYouTubeで聞いてみてください。
再会の秋~さかき珈琲店その後 [その他]
10月の末に、近畿地方にも木枯らし一号が吹きました。そしてもう11月です。朝晩、いよいよ寒さを感じる頃になってきましたが、皆さんはいかがお過ごしですか。我が家はとうとう炬燵が出るようになりました。
一年と少し前になりますが、このブログで若いころ住んでいた西荻窪の思い出の喫茶店「さかき珈琲店」の記事を書きました。
その後、通りすがりの方がこの記事の中のお嬢さん(チエコさん)が自らのブログで私のブログを紹介されてますと教えてくださいました。
それからチエコさんのブログをどうして見つけたのか。たぶん「さかき珈琲店」で検索したのでしょうね。見つけたときは、ちょっとどきどきして、しばらく迷いましたが思い切ってコメントしました。
そうしてネット上ではありますがほぼ35年ぶりの再会が実現しました。といっても、私はお店に客として通っていただけ、私がチエコさんと口を利いたのはたぶんコーヒーを注文するときだけだったと思います。チエコさんは私を知らないままの一方的な再会となりました。
私もチエコさんももう西荻窪を離れてずいぶんになります。思い出の「さかき珈琲店」も今はありません。外観を残して今は骨董店になっているそうです。
西荻窪の街もずいぶん変わってしまったようですが、懐かしい青春時代の共通の思い出として西荻窪や「さかき珈琲店」を共有していることで歳は違いますが同級生のようにつながっているのだと思います。
ネットのおかげで時と空間を隔ててこんな邂逅があるなんて考えもしなかったことですが、チエコさんのブログを読んだり、オフィシャルサイトを読んでさらに驚いたことがありました。
なんとチエコさんはあのヤマハポピュラーソングコンテストに入賞し、1979年5月に「伝書鳩」でレコードデビューされていたんです。
少しも知りませんでした。そのころ私はまだ西荻窪にいたのですが、田舎に帰る少し前の頃と思います。もう「さかき珈琲店」には通わなくなっていました。もしまだ通っていたら、お店で何らかの情報を得られたと思います。
銀座ナウなどのテレビ番組にも出ておられたそうですが、私は当時テレビを持っていませんでしたし、もし見ていてもそれが「さかき珈琲店」のお嬢さんとは気づかなかったのではないかと思います。
時間は経っていても、そうと知ればチエコさんの歌を聴いてみたいと思うのが人情です。YouTubeで検索してみましたがヒットしません。最後の手段、中古レコードをヤフオクで捜しました。
幸いそう手こずらずに「伝書鳩」が見つかり落札できました。しばらくしてセカンドシングルの「スマイル&グッバイ」も手に入れることができました。
聞いてみた歌声は、声に張りとパンチがあって、初々しさも感じさせる清新なものでした。1980年頃当時の雰囲気を思い出させてもくれます。
こちらは私が作成してYouTubeにアップした「伝書鳩」です。アナログからデジタルに変換する装置を使ってデジタルコピーしたのですが、音の精度は今ひとつかも知れません。
おまけに針がレコード盤に降りる音が載ってしまっています。ソフト側で削除できると思うのですがそのままにしました。ご愛嬌とお笑いください。
「伝書鳩」のジャケット写真は、売り出すにあたってイメージ作りされているように思います。当時この写真を見ていても、「さかき珈琲店」のお嬢さんと同一人物とは気づけなかったかも知れません。
ネットで探している時、このレコードを探していると言う書き込みがあったりしました。当時注目があったのではないかと思います。
B面の「イッツ・トゥ・レイト」はこちらで聞くことができます。→http://youtu.be/DEVe-dXKsq0
続いてセカンドシングルの「スマイル&グッバイ」です。
この曲は、雰囲気を重視したデビューシングル「伝書鳩」に比べると明るくアップテンポに仕上がっていて、歌唱力と張りのある声を前面に出している気がします。ジャケット写真もこちらは顔がアップになっていて、私が知っているチエコさんに近いです。
B面の「マジックミラー」はこちらからどうぞ→http://youtu.be/Jsae9JhXWqY
YouTubeでは歌詞カードが読みにくいので別に貼り付けます。いずれもクリックすると大きくなって読みやすくなります。
A面の「伝書鳩」もB面の「イッツ・トゥ・レイト」も作詞、小林和子/作曲、都倉俊一/編曲、戸塚 修になってます。この顔ぶれ見てもレコード会社かなり力入っていたように思います。
こちらも作詞、及川恒平/作編曲、惣領泰則になっています。
及川恒平さんは「六文銭」にいた方だと思います。自作自演の「面影橋から」というシングルレコードを買ったことがあります。
その後チエコさんは長野に嫁がれて、しばらく音楽活動を休止されていたようですが、現在は渡辺チエコさんとして地元長野を中心にして音楽活動されているようです。お近くの方は是非どうぞ。
チエコさんのブログはこちらです。→http://blog.goo.ne.jp/koechimaru?fm=rss
オフシャルサイトはこちらです。→http://www.geocities.jp/zizichieko/